長崎_辰の口でダイビング_20120818 ― 2012/08/18 23:12
先週に引き続き,長崎へ行ってきました。
パパラギダイバーズ長崎の祝さんにはとてもとてもお世話になっています。
いつも直前になってからタンクレンタル申し込みをしているので,
申し訳ないなあと思っています。すみません。
長崎は今日もよか天気でした。
水温は深いところでも27℃。浅場では30℃越え。
まるで温水プール状態で,マスクの中も汗が噴き出てきて参りました。
中央口エントリー
今日は大潮です。
午前中は満潮,午後はどん引きでした。
最近,2の段下の牡蠣山方面にはまってます。
前回見つけたシュンカンハゼの居場所を確認しに行きました。
場所は確認できたものの,そこにはシュンカンハゼの姿はなし。
近くをうろうろしていると,違う場所で小さな個体を発見。
シュンカンハゼ
「日本のハゼ」による分布は,伊豆から沖縄にかけての太平洋側と記載されているので,長崎で見つかるのは実は珍しいのかも?そうでもないのかも?
浅場の砂地には,大潮だけあって,ウミエラやトサカがにょきにょき顔を出しています。
祝さんから「いるよー」と情報をいただいていたビイドロカクレエビを捜索。
ウミエラとその周辺を探すものの,ついてるエビはオドリカクレエビばかり。
他にアミメハギやハタタテダイのチビッコ達が身を寄せていました。
砂地ににょっきり生えるトサカに群れる幼魚たち
それにしてもずんぐりむっくりしたトサカです。
幹?の直径は20cmくらいありました。
ナカソネカニダマシ(多分)
同じく砂地のトサカに体を半分埋めて外を眺めていました。
別角度から。
トサカのポリプも満開です。なんだか心地よさげ。
ヤナギウミエラ
ウミエラもポリプ満開でゆらりゆらりとそよいでました。
ハオコゼベビー
更に浅場に戻ってきたところで,よく見かけるけど名前のわからない
ソフトコーラル(ユビノウトサカでした)にまぎれて,
何やらじっと身を潜める姿が目に入りました。
よくよく見るとハオコゼのチビッコ達が隠れてました。
頭の上が鶏のとさかのようです。
クモギンポ
更に更に浅場に帰ってきて,湾内。
水深50cmのところに黄緑色の頭にほっぺたも緑色の変な魚を発見。
図鑑で調べてみると,クモギンポのようです。
この時は警戒してこれ以上出てきませんでした。
ランチの後にもう一度見に行ってみると,
その場所は水深10cmになっていました。
上から覗いてみると,数匹のクモギンポが巣の周りを,追いかけっこしてました。
求愛かはたまた縄張り争いか?
2本目は,すでに中央口からは湾の外に出られそうになかったので,
暑くて重くて嫌だったけど,のろのろ歩いて西口からエントリー。
再度牡蠣山を目指しました。
まずは恒例のツボカイメンのタレクチウミタケハゼの様子をチェック。
大きい方のカイメンにも小さい方のカイメンにもペアでいたので,
新たな産卵に期待できそう。
タレクチウミタケハゼ
ペアシーンはおさえられませんでした。
ツボカイメンの周りをタキゲンロクダイのチビッコが
2匹ちょこまかと泳いでました。
タキゲンロクダイyg.
25mmサイズ。
牡蠣山の深場では,イトヒキベラのオスがメス達にモーレツアピール。
イトヒキベラ(♂)
なぜかカメラを向けると正面向きになりたがります。
アカオビハナダイ
アカオビハナダイもメスに向かってびゅんびゅん泳いでました。
スミゾメミノウミウシ
シックで美しいウミウシです。
1の段の下にはイサキの群れやアオリイカの群れがスクランブル状態でした。
ワイド仕様は持ってなかったので,写真は無しです。
今日もよかダイビングでした。
辰ノ口(長崎)でダイビング_20120825-26 ― 2012/08/27 17:25
今回の週末ダイビングも長崎・辰ノ口へ。
土・日かけて1泊2日のプチツアーです。
台風15号が沖縄本島直撃コースを進行していましたが,
長崎への影響はなんとか免れました。
潮は小潮でしたが,キビナゴを追いかける若カンパチの群れが出たり,
ネンブツダイやスズメダイ系の群れ,季節来遊魚などがあちらこちらに見られ,
海の中は夏らしいとても賑やかな風景でした。
奥様,カンパチに巻かれる。
↓
↓
↓
↓
↓
奥様,カンパチに埋もれる。
排気の泡が獲物に見えちゃったりするのでしょうか?
ガラスハゼ&パラサイト
パッと見,背中にリボンをつけてるようにも見えて,かわいげですが,
じっくり見ると,やっぱり気持ち悪い。背中がゾクッときます。
深場でも水温28℃くらいのぬるま湯状態ですから,納涼には最適かも。
コマチガニ
露出をいじって撮影すると,ちょっとメルヘンチックになりました。
カスリハゼ
はじめ顔だけ見たときは何者かわかりませんでしたが,
背ビレの鮮明な青色斑でカスリハゼとわかりました。
鹿児島以南で見かけるものとは,模様の入り方がかなり違います。
辰ノ口バージョンでしょうか。
エビの姿は見かけませんでした。
フジナミウミウシ
エキジット直前,湾内で見つけました。
図鑑モードで撮影。
ミヤコウミウシyg.
灯台下付近(多分)のアンカーに付着した藻類に埋もれてました。
体長15mmくらい。大型化した成体に比べ,やはり小粒でかわいい。
テンスyg.
砂地でひらひらと呑気に漂っていましたが,
私たちに見つかると眼玉をくりくり動かして,
警戒モードに入りました。
ふたりで挟むようにして撮影していると,
まるで見えない力で吸い込まれたかのように,
シュポッ!と,一瞬の早業で砂に潜ってしまいました。
ミル類にウミウシの卵が産みつけられていたので,
目をこらしてみると,小さなウミウシが居ました。
アオモウミウシ?(画面中央ちょい上)
体長2mmくらい。
卵の大きさに比べて小さすぎるので,
この個体の卵ではないかもしれません。
クローズアップレンズ2枚重ねで撮ってみるとこんな感じ。
残念ながら,触角部分が埋もれてしまっていたようです。
長い時間潜ったので,器材を片付け終えると5時近くになっていました。
宿へ向かう前に,奥様の大好物茶碗蒸しの専門店「吉宗」へ。
お一人前
地元民ではないことがあからさまだったのか,
メニューの構成から食べ方に至るまで,
事細かに教えていただきました。
茶碗蒸しは崩してよく混ぜて食べるのが正しいそうです。
そのまま食べてると注意されます。
2日目の朝,コンビニに寄って,お昼ご飯を買って支払いすると,
なんと,支払金額「777円」。
何かいいこと起こりそうな期待感で胸が膨らみます。
イソバナカクレエビ
オレンジのヤギだと体色がオレンジに,赤だと赤に,
白だと白に。白い個体は見たことないので見てみたい。
キンセンイシモチ(口内保育)
咥えたばかりのようで,卵はまだピンク色。
目玉も見えません。
うん,まあ,確かに珍しいと言えば,珍しいけど,
「777」の効果をそれほどビンビンに感じることもなく,
いたっていつもながらのダイビングを淡々と終え,
台風がらみの東寄りの風をうまく受け流すようにパラソルをたてて,
「777」を呼び込んだ割子そばをすすっていると,
ようやくラッキーセブンの効果到来のようです。
かねてより長崎・辰ノ口の水中生物について,
HPを参考にさせていただいていた,
「海もぐら」さんと,ついにご対面することが出来ました。
さらには,貴重なビイドロカクレエビの生息環境情報までいただき,
2本目はビイドロカクレエビ捜索に決定。
クロイシモチyg.
でした。ちょっと残念。
そのちょっと先で空き缶の飲み口から顔をのぞかせていたのも
またクロイシモチyg.。
そのまたちょっと先のカキ殻に身を潜めていたのも,
またまたクロイシモチ・・・ではなくて,
今度はミジンベニハゼでした。
ミジンベニハゼ
まだ,卵は産みつけてなかったけど,
ペアでいたし,メスのお腹はオレンジ色をして膨らんでいたので,
産卵間近でしょう。
さらに深場へ移動しようとする目の前にウミエラがありました。
そこで,奥様グッジョブ! ビイドロカクレエビ発見です。
ビイドロカクレエビ
タッチをかいくぐってヘッドスライディング・・・的な。
大・中・小と3匹いて,一番大きな個体は卵持ちでした。
ビイドロカクレエビ
これは中サイズ。形がよくわかります。
大きな個体より小さな個体は赤斑点が少ない。
オオメアミ
体長2mmくらい。ビイドロカクレエビと同じ場所に居ました。
カラフルなのがメスで,茶色い地味なのがオスだそうです。
トノサマダイyg.
サンゴの中をちょこまかと泳ぎます。
ときどきちょっとだけ全身を見せる瞬間を狙って撮影。
かわいい。癒されます。
エキジット後,海もぐらさんに成果の報告とお礼を言い,
お別れしました。
海もぐらさんありがとうございました。
今回も楽しい楽しいダイビングとなりました。
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