*柏島でダイビング_20130503-05 その1 魚編 ― 2013/05/06 13:54
GW後半は四国高知に渡り,柏島で潜ってきました。
利用したダイビングサービスは,いつものSEAZOOさん。
写真のことなら何でもお任せの目黒さんご夫妻にお世話になりました。
天気は上々,水温も20℃まで上がり,
じっと粘って撮影してても凍えるようなことはなくなりました。
あまり泳ぎ回らない魚たち
アヤヘビギンポ?
くりんとした大きな瞳でこちらの様子をうかがってます。
ヘビギンポの仲間
婚姻色でしょうか。赤と緑のきれいな色合いです。
ヘビギンポの仲間も同定が難しいので,
名前がよくわかりませんでした。
ニセクロスジギンポ
サンゴにあいたからひょっこり顔を出していました。
サンゴの模様がまるで迷路のようです。
アライソコケギンポ?
ぱっくりあいた貝殻の中に居着いていました。
エナガカエルアンコウのちび
ワレカラのマイクスタンドで悦に入って熱唱中。
背中にこっそりヨコエビの仲間がくっついてます。
逃避行
しつこく撮影していると嫌がって飛んで逃げて行きます。
泳ぐというよりふわりふわりと漂うように移動していきます。
クマドリカエルアンコウのチビ
写真を撮っていると,2回立て続けに大きなあくびをしました。
ジャパニーズピグミーシーホース
最近求愛シーンが見られていたそうですが,
この時は残念ながら単独行動していました。
いつ見ても純和風なわびさびを感じさせる色彩です。
正面顔
正面からの姿を見てすぐに正体が分かる人は,
なかなかの魚の達人です。
ヒメニラミベニハゼ
今年柏島初のお目見えだそうです。
体長10mmくらいの極小サイズです。
しばらくじっとして撮影につきあってくれましたが,
やがてホバリングしたかと思うと,
何かをパクッと食べて,そのあとすうっと穴の奥へ隠れてしまいました。
オヨギベニハゼ
4匹くらいまとまって泳いでいましたが,
おどろかしてしまったようで,
岩に張り付いたり,隠れたりしてしまいました。
恐る恐るこちらの気配を伺う視線がかわいい。
イレズミハゼsp.
岩の下にあいた穴の奥にペアで棲んでいました。
二人で交代しながら粘って撮影しましたが,
仲良く並んだ姿を簡単には見せてくれず,苦戦しました。
2匹の距離がじわじわと近づいてきて,期待が膨らんでくると,
その気持ちを見透かしたかのように,
さっと体をひるがえしてフレームアウトしていきます。
一方がもう片方の目の前をびよーんと横切って行きました。
胸びれを「ちょいとごめんよー」てな感じで,前に向けています。
なかなかお茶目な仕草で楽しませてくれました。
今度は正面を向いていた個体があくびをしました。
突然のことで,フォーカスを合わせられなかったのが悔やまれます。
こちらの思うようにはまるで動いてくれない,
どうにも扱いにくいモデルたちです。
そろそろ産卵シーズンが訪れるそうです。
泳ぎ回る魚たち
ベニヒレイトヒキベラ
奥様お気に入りの美しいベラたちです。
名前の通り見事な紅ヒレです。
イトヒキベラ属の1種−2
なかなか複雑な配色をしています。
トサヤッコyg.
通常は深場で見られるヤッコだそうですが,
割と撮影しやすい水深に居てくれました。
アマミスズメダイyg.
幼魚の時期は青いラインが目立ってとてもきれいです。
キタマクラyg.
このステージの子どもは,黄金色に光輝いています。
何か理由があるのでしょうが,
私たちには知る由もありません。
謎の稚魚
エクジット直前に,漂うビニール片に寄り添う稚魚を見つけてもらいました。
その横になんだか虫みたいなものもくっついてます。
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*柏島でダイビング_20130503−05 その2 その他の生き物編 ― 2013/05/06 15:33
エビ・カニ
フリソデエビ
ヒトデの脚にむさぼりついているフリソデエビのチビッコ。
こんな大きな食料を独り占めして,どんだけ食いしん坊なのでしょうか。
その横でコシオリエビが「がっついてんなー」てな感じで
じーっと見ています。
ウミウシカクレエビ
クロナマコに紫色の個体のペアが居着いていました。
このカラーバリエーションは柏島でも珍しいそうです。
ツノメヤドリエビ属の一種
今年の2月に発刊されたサンゴ礁のエビハンドブックには
学名で書いてあります。詳しいけど,正直分かりにくい。
同じウミシダに棲み着いていた小さな個体。
模様が白黒いさぎよくくっきりと分かれています。
キンチャクガニ
左のハサミでつかんでいるイソギンチャクが極小でした。
それでも一生懸命フリフリしていました。
ヒメイソギンチャクエビの仲間?
模様のバリエーションが多く,判別が難しい。
サラサエビの仲間の子ども?
転石の下から出てきました。
サンゴ礁のエビハンドブックでもわかりませんでした。
恐らくサラサエビの仲間の子どもだと思います。
アヤトリカクレエビ
奥様がベラに夢中になっているときに,
ナシジイソギンチャクを見つけたので,
探してみると初めて見つけることに成功しました。
長崎や坊津では見つけられなかったので,
ほんとに居るんだとやっと確認できました。
さすが柏島です。
じわじわとイソギンチャクの裏側に移動していくので,
撮影は素早くすませなければいけません。
ウミウシ
ツノザヤウミウシ
センテンイロウミウシ
ボンボリイロウミウシ
ジュッテンイロウミウシ
フジムスメウミウシ
あまり自力では見つけられませんでしたが,
ガイドの目黒さんご夫妻がたくさん見つけてくれました。
その他
ヒメイカ
ミルの裏側にすぐ隠れてしまいます。
ミルをつまんでめくってみると,すぐに泳いで移動してしまいます。
撮影にはとことん非協力的です。
イソギンチャクの子ども
教えてもらわなければきっとウミウシだと思い込んで,
延々と名前を調べ続けていたことでしょう。
ホウキムシ
ついついはまってシャッターを切ってしまいます。
いろいろと設定を変えながら撮影すると結構楽しい。
今回で4回目の柏島でのダイビングでした。
生物層の豊かさには毎回驚かされます。
宿毛フェリーを利用することで意外と行き来しやすく,
これからも何度も訪れたくなる素晴らしいダイビングエリアです。
*志賀島でダイビング_20130512 ― 2013/05/12 21:43
福岡は見事な快晴,そして気温もぐんと上がり夏日となりました。
久しぶりに志賀島の海へと出かけました。
各地で磯焼け現象が報告されていますが,
今のところ幸いにも志賀島の海中は被害を免れているようです。
このまま豊かな海であってほしいものです。
志賀島の海中風景
アカモクやワカメなどの海藻が行く手を遮るように
うっそうと繁っています。
坊津や柏島の海とはまたひと味違った生態系を形成しています。
イソウミウシの仲間
クロヘリアメフラシのトーテムポール
3個体が縦一列に見事に整列していました。
ー2014.1.30追記ー
アメフラシの仲間は前後に連なって,
直列交接を行うそうです。
直列交接では前の個体がメス役で,
後ろの個体がオス役ですが,
このように3個体が並んで交接を行う場合は,
真ん中の個体は,後ろの個体から精子を受け取りつつ,
前の個体に精子を受け渡すことができるとか。
数少ない繁殖の機会を最大限に有効活用することができる,
素晴らしい機能をもっています。
(「海に暮らす無脊椎動物のふしぎ」中野理枝著より)
ー追記ここまでー
ウミウシ3種盛り
クロヘリアメフラシ&ゴマフビロードウミウシ&ミヤコウミウシ
まさかのスクランブル状態。
くれぐれも,決してやらせではありません。
どれほどのウミウシラッシュか分かっていただけますでしょうか。
ウミウシも歩けばウミウシに当たる。
なんちて。
別カット
ブレーメンの音楽隊か。
クモガニの仲間
2cmくらいのちびっこです。
なんだかファイティングポーズをとっているようにも見えます。
「なんだ,お前。やんのか?」
別カット
「おひけぇなすって」
キヌカジカ?
なかなか凛々しい顔立ちです。
コケギンポ
頭をゆーらゆーら揺らしていました。
ツノガニ→カイメンガニのようです。
ありとあらゆる素材をふんだんに使って
全身をカモフラージュしています。
つぎはぎだらけのボロを着ているように見えて,
意外と前衛的なファッションぽくてかっこよい。
水温はやっと16℃を超えるくらいとまだまだ低めでしたが,
海藻かき分けダイビングも意外と面白く,
あっという間に時間がたってしまい,
久しぶりにオーバー100分となりました。
朝8時に家を出て1本潜って12時前にはダイビング終了,
志賀島温泉にゆっくりつかって体を温め,
シャワーさんでお昼ご飯を食べて,
イオンで買い物して帰宅して15時。
ちょっとそこまでお出かけ気分でダイビングできる幸せを実感しました。
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