Winter Tour 20072007/09/26 22:08

年末のツアーが決定しました。
昨年に引き続きマブール・シパダン,SWV(シパダン・ウォーター・ビレッジ)ステイです。
日程は2007年12月22日〜29日。
かなり居心地がよかったのでリピーターになりました。
ただし,レストラン近くのコテージはクリスマスパーティの喧噪でうんざりしたので,今回は遠い方のコテージをリクエストしています。

マブール・シパダン決定後に紅海やインドネシア(コモド島)に目移りもしたのですが,こちらは見送りと言うことで落ち着きました。

マブール&シパダンツアーレポート その62007/01/14 21:57

6.ダイブセンターとダイブスタイル


SWVに到着すると,リゾート施設の説明もそこそこに
ダイビング器材を準備してダイブセンターに集められます。
早速,ダイブセンターの利用のしかたや
ダイビングについての注意などの説明があり,
その後チェックダイブを受けます。
さすが,ダイバーのためのリゾートです。
リゾートのことよりもダイビングのこと方が優先なんですね。
この流れはダイバーにとってはとてもありがたいことです。
何はともあれ潜りに来ているのですから,
いらぬ事に手間を取りたくないわけです。
これまで,モルディブやタヒチのリゾートでは,
到着するとリゾートでの滞在について延々と説明を受け,
ぞろぞろとリゾート内を見学者のように連れ回されて,
いちいちオリエンテーションを受けていたわけです。
わからないことがあれば,その都度レセプションに行って
聞けば済むことであって,そのせいでダイビングに出かけるのは
午後からになってしまうという歯がゆい経験をしていました。
SWVえらい。

英語が堪能な人にとってはなんて事はないことですが,
ダイビングスタッフにも日本人はいません。
2006年の夏まではいたそうですが,退職されました。
ダイブセンターの説明やブリーフィング等は全て英語です。
人気のある生き物の名前は日本語でも説明します。
(「アケボノ」,「ホタテ(ツノハゼ)」など)
基本的にポイント名,見られる生き物,カレントについて,
最大深度,潜水時間,残圧50で報告することなどといった内容なので,
それほど戸惑うことはないと思います。


リゾート滞在中はダイバーひとりひとりに番号が割り当てられます。
ロッカーやBC&レギュ置き場は自分の番号の所を使用します。
ボートダイブの時はここからダイブスタッフが器材を持ち出して,
ボート上でセッティングをしておいてくれます。
とっても楽チンですが,
時々,自分が乗るボートに器材がセッティングされてないことや
タンクの残圧が足りないことがあるので,出発前に要チェックです。
ダイビング後もボートから持って上がってくれます。
3点セット,ウェイト,カメラ類は自己管理です。

ロッカーの中にはウェット用のハンガーが入っていて,
ローカールームにウエットを干すときに使います。
ロッカーの中には,着替えや3点セットやウエイトを入れます。
ウエイトは初日にウエイトカウンターでベルトと共に借りて,
最終日に戻します。


器材洗い場も軽器材用,重器材用,カメラ用と3つに分けてあります。
軽器材用の洗い場には簡易物干しもあり,使い勝手がよろしい。


タンクはアルミの14リットル。およそ300本ストックしてあり,
4台のコンプレッサーで一度に12本ずつチャージしていました。
タンクを水冷しながらのチャージは始めて見ました。
MAX100名のダイバーを受け入れることができるそうですから,
確かに300本は必要ですね。


ダイブセンター前の桟橋兼エントリー口。
ボートがたくさん行き交うので頭上注意です。
沖の方にシーベンチャーリゾートがでんと構えています。
リゾートと呼ぶには何とも無粋な建物です。

チェックダイブの項目は,
中性浮力とマスククリアとレギュレータリカバリーです。
ウエイトのチェックも兼ねます。
ダイブセンター前のハウスリーフ「パラダイス1」で行います。
桟橋兼エントリー口からジャイアントストライドでエントリーし,
ガイドの合図で潜行し,潜行途中で中性浮力をキープします。
そのあと着底してマスククリアをします。
マスククリアはマスクの中に水を入れなくても,
クリアする動作ができればよいようです。
最後にレギュレータをはずして手に持ったまま
口から少しずつ息を吐いたあと,レギュをくわえなおします。
グループ全員が5〜10分で完了し,あとは,
ハウスリーフのダイビングルートの目印を案内してくれます。
チェックダイブの時は撮影禁止です。
知らないふりして持って入ろうとしたらとがめられました。
すみません。


ダイブセンターは広々としていてテーブル&ベンチも多く,
ダイビングの合間にゆっくりとくつろぐことができます。
コーヒー,紅茶,ミロといった温かい飲み物や,
クッキー,ケーキ,ドーナツなどのおやつが常時用意してあり,
ご自由にどうぞというあんばいです。
小腹がすいたときにありがたい心遣いです。

みんなでログ付けという習慣はないようですが,
ガイドに尋ねると丁寧に教えてくれます。
図鑑がいろいろと置いてあって,ガイドと一緒に
「次はどこ潜りましょーか」と頭を寄せ合い,
図鑑をパラパラめくりながら次のポイントを選んだりもします。


1日のダイブパターンは,
3ボート(午前2本,午後1本)+無制限セルフダイブが基本です。
私たちが潜ったときは,
午前シパダン2本/午後マブール(カパライ)1本の組み合わせと
午前マブール(カパライ)2本/午後シパダン1本の組み合わせを
1日おきに交互に行いました。
他に1dayマブールといって,マブール3本もOKです。
サンセットダイブ(17:30〜)とナイトダイブ(18:30〜)は
3名以上集まればひとりRM30(だったか?)で開催。
変わり種ではマングローブダイブなんていうのもありました。

その日自分が乗るボートがどれで,ガイドが誰で,
どのダイブパターンかは,ホワイトボードのシフト表で確認します。
毎日夕方になると,このボードの前でスタッフが頭を悩ませています。

シパダンは,2004年末に島内のリゾートが全て閉鎖され,
シパダンでダイビングをするには,
近隣のリゾートや港(センポルーナ)から潜りに行くか
クルーズ船で潜るかという選択になります。
しかも,1日の入域人数が120人と制限されています。
この120人という枠を近隣のリゾートで割り当てているようです。
シパダンでのダイビングをローテーション式にしたのは,
どのゲストも1日1回はシパダンで潜れるようにした
苦肉の策だろうと思います。
しかし,希望すればダイビングごとに乗り込むボートを替えて
シパダンでのダイブ本数を増やすことも可能なようです。
(ただし,シパダン3本は有料オプションということらしい)


シパダンには警備員が常駐していて監視しています。
また,島にはオオトカゲが放し飼いされていて,
不審者には襲いかかるように仕込まれています。
・・・というのはもちろんウソで,
このオオトカゲは普通に棲息しているようです。
お腹が大きかったのでお産前かも知れません。
そのうちゆっくりと木に登っていきました。

マブール島のハウスリーフポイント,パラダイス1・2での
セルフダイビングは朝6時〜夕方6時まで,
ダイビング間の休息を1時間とるというルールを守れば,
可能な限り潜ることができます。
現実的なのは早朝ダイブに1本,ボートダイブ後に1本です。
原則的にはバディダイブということになってますが,
堂々と単独潜水している人(特に一眼持ってる人)も多かったので
黙認状態のようです。
潜るときはロッカールームの入り口のホワイトボードに
名前とエントリー時刻と潜水予定時間を記入しておき,
エクジットしたら「OK」を書くか,名前を消します。


ダイブセンターのオフィスのドアに
ショップのステッカーがたくさん貼ってありました。
うちのシールもこそっと貼ってきました。
次に行くまで残っているだろうか。

ダイブセンターのオフィシャル・インフォメーションはこちらです。
http://mabul.web.infoseek.co.jp/

マブール&シパダンツアーレポート その52007/01/13 23:14

5.シパダン・ウォーター・ビレッジ(SWV)




シパダンウォータービレッジはマブール島の北側に位置し,
全室水上コテージとなっています。
レセプションを中心に東側のエリアがシパダンウィング,
西側のエリアがマブールウイングと呼ばれています。
部屋からの海の見晴らしはシパダンウイングの方がいいです。


リゾートの立地上,水平線に沈む夕日を見ることはできませんが,
水平線から昇る朝日はしっかり見ることができます。

レストランとギフトショップはレセプションの裏側に,
ダイブセンターはマブールウィングの中心部にあります。
レセプションから遠い部屋ほどグレードはあがりますが,
レストランやダイブセンターからは遠くなることになります。


私たちが泊まった部屋はシパダン102(S102)です。
ジュニアスイートといって,グレードはそれほど高くありませんが,
レストランやレセプション,ダイブセンターに近くて便利でした。
グレードは高くないと言っても,満足度十分です。
部屋は広く開放的です。シンプルですが,清潔感がありました。
エアコンはついていませんが,窓が多く,
部屋の一角を完全に開放できるので,風通し抜群です。
さらに天井に大きなファンがついているので,
暑くて寝苦しいなんて事はありませんでした。
昼に比べると夜はずっと涼しく,
思っていたより過ごしやすかったです。
さすが水上コテージ。水冷式天然床冷房&送風システム。

部屋にはドレッサー,ソファー,テーブル,クローゼットがあり,
バルコニーもとっても広々。
デッキチェアーと籐のロッキングチェアーが2つずつ。
洗面所とトイレとシャワーの空間も広々です。
バスタブはスイートルームにしかついていません。
シャワーは真水・温水ですが,貯水状態がよくないのか,
少し匂いが気になりました。温水も思うようには出ません。
水量は十分なので,これはよしとしなければいけません。
けれど,その水で洗濯をすると,
洗濯物が乾いたときに匂いが残り閉口します。

石けんもシャンプーもそろっていました。
こだわりがなければ持参する必要はありません。
歯磨きセットはありませんでした。
シーツやタオルは毎日取り替えてくれ,清潔です。
ただ,当然ながら湿気が多く,ソファーのクッションなどが
ジメジメします。昼間陽に当てて干しました。
陽射しが強いのでその時はカラッとなるのですが,
夜になるとまたすぐにジメっとなってしまいます。
ベッドはジメジメすることはありませんでした。
でも,朝起きると肌がべたついた感じになります。

部屋のその他の設備は,
冷蔵庫,ポット(湯沸かし用と保温用),ティーセット,
サンダル,傘,ドライヤー,蚊取りマット
テレビはありません。(リゾートに必要なしですね。)

電源は220V,50Hzでプラグ形状はイギリス式BFタイプ。
ドレッサーの引き出しに変換プラグが1個ありました。
変圧器はないので,必要ならば持参しなければいけません。
部屋にコンセントは5か所くらいあるので,
使用する電気器具(バッテリー充電器やパソコンのアダプターなど)
が海外対応仕様ならば,変換プラグを複数用意しておけばOKです。

レストランでの食事は3食ともビュッフェ形式です。
私たちが泊まったときは丁度クリスマスだったので,
けっこう豪華な料理でした。

普段も中華系マレー料理や洋食などバラエティにあふれ,
野菜たっぷりの料理が多いのでおいしくいただけました。
また,サラダやフルーツ,デザートもたっぷり用意してあり,
つい食べ過ぎてしまうこと必至です。

朝7:00,昼12:00,夜19:00ぐらいからオープンします。
オープン時には入り口のドラを鳴らしてお知らせします。
早朝ダイブがある日は6:30から食事ができます。


植木鉢にはお馴染みの魚たちの絵が描かれています。

水上コテージということで,虫はそれほど出ませんが,
夕方になると従業員が勝手に蚊取りマットをつけていました。
知らずに部屋に入って薬剤の匂いが充満してて驚きました。
現地の蚊取りマットは日本のものよりも強力なようです。
朝起きるとアリかダニに咬まれたような痕があり,
かなりかゆくなるので,ムヒやキンカンがあるとよいかも。

部屋に貴重品ロッカーはないので,
パスポートやバウチャー等の貴重品はレセプションで預けます。
リゾート到着時の説明の時に,
「毎日ルームメイドが入るので念のため貴重品は預けるように」
と言われました

レセプションにはRM10/15分で使用できるパソコンがあります。
が,私が見る限る誰も使っていませんでした。
リゾートに来てまでメールチェックする人もいないということか。
私はデジカメのデータを保存するためにノートPCを持参してました。
それで,最終日になって偶然わかったのですが,
レセプション付近ではワイヤレスネットワークにつなげるようです。
オープンサービスなのかどうかはわかりませんが,
私のノートPC(Mac)のワイヤレスネットワーク自動接続機能で
すんなりつながり,インターネット接続やメールチェックOKでした。

リゾートのキャパシティは90〜100名のようです。
私たちの滞在期間中(12/24〜28)は,6〜7割といった入り方でした。
それ以降,年末年始はほぼ100%埋まるようです。
通常は欧米人1/3,日本人1/3,中国系1/3といった割合ですが,
年末年始は8割以上日本人が占め,
海外リゾートというムードが消えてしまいます。


年末は24日にクリスマスパーティーが,
31日にニューイヤーパーティーが行われます。

私たちが到着した日は丁度クリスマス・イブ。
でも,私たちはそんなに社交的でもないし,
旅の疲れもあったので早々に寝床に就きました。
夜9時半からスタートしたパーティーは異常な盛り上がりようで,
夜中になってもその勢いは止まるところを知りませんでした。
悪いことに,パーティ会場は私たちの部屋の真向かいにあたり,
ボリュームフルの音楽がガンガンに飛び込んできて
とても眠れたものではありません。
日付が変わる頃,ついに我慢の限界に達したうちの奥さんは,
レセプションに怒鳴り込みに行ったのでした。
(もちろん,博多弁で)
それからほどなくしてパーティーは終了しました。

パーティー好きの方は問題ないでしょうが,
静かな夜を好む方は,パーティーが催される期間の滞在には,
パーティー会場から離れた部屋をリクエストした方がいいと思います。
聞くところによると,ニューイヤーパーティーは
輪をかけて盛り上がるらしい。
このパーティを目当てにしている日本人リピーターも多いとか。

ちなみに日本人スタッフや日本語が堪能なスタッフはいません。
必要なときは英語で伝えることになります。
日本人ゲストも多く,英語ができない日本人も多いことも
心得ているようで,片言の日本語を使ってくれたり,
英語もゆっくりと話してくれます。
私たちは,英会話は苦手ですが,単語会話で何とかなりました。
(クレームは断然日本語(博多弁)を使った方がいいことは,
これまでの海外旅行経験から学習しました。)