辰ノ口(長崎)でダイビング_20120825-262012/08/27 17:25

今回の週末ダイビングも長崎・辰ノ口へ。
土・日かけて1泊2日のプチツアーです。

台風15号が沖縄本島直撃コースを進行していましたが,
長崎への影響はなんとか免れました。

潮は小潮でしたが,キビナゴを追いかける若カンパチの群れが出たり,
ネンブツダイやスズメダイ系の群れ,季節来遊魚などがあちらこちらに見られ,
海の中は夏らしいとても賑やかな風景でした。

奥様,カンパチに巻かれる。
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   ↓
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奥様,カンパチに埋もれる。
排気の泡が獲物に見えちゃったりするのでしょうか?


ガラスハゼ&パラサイト
パッと見,背中にリボンをつけてるようにも見えて,かわいげですが,
じっくり見ると,やっぱり気持ち悪い。背中がゾクッときます。
深場でも水温28℃くらいのぬるま湯状態ですから,納涼には最適かも。


コマチガニ
露出をいじって撮影すると,ちょっとメルヘンチックになりました。


カスリハゼ
はじめ顔だけ見たときは何者かわかりませんでしたが,
背ビレの鮮明な青色斑でカスリハゼとわかりました。
鹿児島以南で見かけるものとは,模様の入り方がかなり違います。
辰ノ口バージョンでしょうか。
エビの姿は見かけませんでした。


フジナミウミウシ
エキジット直前,湾内で見つけました。
図鑑モードで撮影。


ミヤコウミウシyg.
灯台下付近(多分)のアンカーに付着した藻類に埋もれてました。
体長15mmくらい。大型化した成体に比べ,やはり小粒でかわいい。


テンスyg.
砂地でひらひらと呑気に漂っていましたが,
私たちに見つかると眼玉をくりくり動かして,
警戒モードに入りました。
ふたりで挟むようにして撮影していると,
まるで見えない力で吸い込まれたかのように,
シュポッ!と,一瞬の早業で砂に潜ってしまいました。


ミル類にウミウシの卵が産みつけられていたので,
目をこらしてみると,小さなウミウシが居ました。

アオモウミウシ?(画面中央ちょい上)
体長2mmくらい。
卵の大きさに比べて小さすぎるので,
この個体の卵ではないかもしれません。

クローズアップレンズ2枚重ねで撮ってみるとこんな感じ。
残念ながら,触角部分が埋もれてしまっていたようです。


長い時間潜ったので,器材を片付け終えると5時近くになっていました。
宿へ向かう前に,奥様の大好物茶碗蒸しの専門店「吉宗」へ。

お一人前
地元民ではないことがあからさまだったのか,
メニューの構成から食べ方に至るまで,
事細かに教えていただきました。
茶碗蒸しは崩してよく混ぜて食べるのが正しいそうです。
そのまま食べてると注意されます。


2日目の朝,コンビニに寄って,お昼ご飯を買って支払いすると,
なんと,支払金額「777円」。
何かいいこと起こりそうな期待感で胸が膨らみます。


イソバナカクレエビ
オレンジのヤギだと体色がオレンジに,赤だと赤に,
白だと白に。白い個体は見たことないので見てみたい。


キンセンイシモチ(口内保育)
咥えたばかりのようで,卵はまだピンク色。
目玉も見えません。


うん,まあ,確かに珍しいと言えば,珍しいけど,
「777」の効果をそれほどビンビンに感じることもなく,
いたっていつもながらのダイビングを淡々と終え,
台風がらみの東寄りの風をうまく受け流すようにパラソルをたてて,
「777」を呼び込んだ割子そばをすすっていると,
ようやくラッキーセブンの効果到来のようです。

かねてより長崎・辰ノ口の水中生物について,
HPを参考にさせていただいていた,
「海もぐら」さんと,ついにご対面することが出来ました。
さらには,貴重なビイドロカクレエビの生息環境情報までいただき,
2本目はビイドロカクレエビ捜索に決定。


クロイシモチyg.
でした。ちょっと残念。

そのちょっと先で空き缶の飲み口から顔をのぞかせていたのも
またクロイシモチyg.。

そのまたちょっと先のカキ殻に身を潜めていたのも,
またまたクロイシモチ・・・ではなくて,
今度はミジンベニハゼでした。

ミジンベニハゼ
まだ,卵は産みつけてなかったけど,
ペアでいたし,メスのお腹はオレンジ色をして膨らんでいたので,
産卵間近でしょう。

さらに深場へ移動しようとする目の前にウミエラがありました。
そこで,奥様グッジョブ! ビイドロカクレエビ発見です。

ビイドロカクレエビ
タッチをかいくぐってヘッドスライディング・・・的な。
大・中・小と3匹いて,一番大きな個体は卵持ちでした。

ビイドロカクレエビ
これは中サイズ。形がよくわかります。
大きな個体より小さな個体は赤斑点が少ない。


オオメアミ
体長2mmくらい。ビイドロカクレエビと同じ場所に居ました。
カラフルなのがメスで,茶色い地味なのがオスだそうです。


トノサマダイyg.
サンゴの中をちょこまかと泳ぎます。
ときどきちょっとだけ全身を見せる瞬間を狙って撮影。
かわいい。癒されます。


エキジット後,海もぐらさんに成果の報告とお礼を言い,
お別れしました。
海もぐらさんありがとうございました。


今回も楽しい楽しいダイビングとなりました。





コメント

_ mie ― 2012/08/28 08:55

3週続きで海とは羨ましいです。
ビイドロカクレエビは和歌山で見た記憶があるのですが、印象がまるで残っていなくて、砂地にいる写真が、珍しいけど絵的にはちょっと残念です。
ミジンベニハゼは次回はペア写真ですね。
楽しみです。
ウミウシもまだきれいなのがたくさんいるようで、長崎の海の楽しさをおすそ分けしていただきました。
777のみならず走行距離計の、○999.○000を絶対見るぞ、と次に気が付けば○012だったり、の私。
ラッキーには縁遠し。
今までにない大きさとかの台風のおかげで奄美に行っているのは器材だけです。
奄美上陸再チャレンジを狙っています。

_ バショウカジキ ― 2012/08/28 13:13

いつもブログ写真がお見事で、それだけではなくくすっと笑う要素も含まれていて、楽しませていただいています。

バショウカジキも行ってみたい!と思う海が多く、将来のために参考にさせてください。

あぁ、もっと休みがほしいなぁ~~~。

_ どこせん ― 2012/08/28 23:15

mieさんへ
そうなんですよ。ビイドロカクレエビは宿主への依存度が低いので,
イソギンチャクやウミエラになかなか寄ってくれず,
ダイバーが近づくと砂地でフラフラすることが多いんです。撮影者泣かせです。
砂地にいることでうまくカモフラージュしているのだと思います。
丁度1年前,ウミエラと一緒に撮影できたのは超ラッキーでした。
今回,奄美は残念でしたね。再チャレンジでのレポートを楽しみにしています。

バショウカジキさんへ
いつもご覧いただき,ありがとうございます。
九州北部もなかなかおもしろいと思いますよ。
潜りたおしさんも大村湾で楽しい思いをされたようですし。
少しでも地元近辺の海のおもしろさを伝えられたらと思います。

_ 海もぐら ― 2012/08/28 23:18

777で呼んでいただいてありがとうございました(笑)
こちらもお会いできてラッキーでした。
これからもいろいろ情報交換させてください。

_ どこせん ― 2012/08/29 00:30

海もぐらさんへ
こちらこそ,辰ノ口を知り尽くしていらっしゃる海もぐらさんと
お近づきになることが出来てとても嬉しいです。
情報をいただくばかりにならないよう頑張ります。
今後ともよろしくお願いします。

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