長崎_辰口でダイビング_201209012012/09/02 06:24

台風15号・14号が続けざまに通り過ぎていきました。
ジリジリと焼けるような夏の陽射しは終わりを告げ,
どこかしら秋の気配を感じるようになりました。

海の中は台風の影響で濁りがあり,天気はよくて光が入り,海も穏やかなのに,
先は見えないというダイバー泣かせの状態でした。
ちょっと離れるとバディの姿をあっという間に見失ってしまいます。

そんな中,わざわざ好き好んでさらに視界の悪くなるところへと,
先週出会った生き物たちの様子を伺いに行ってきました。


ビイドロカクレエビ
10匹近く集まっていました。
近づいた途端散り散りになります。
必然的に砂地抜き。せっかくきれいなエビのに,全く絵にならない奴です。


次はミジンベニハゼ。
10mと離れていない狭い範囲でも10個体以上確認できました。
この辺一帯には一体どれくらいの数棲んで居るのでしょう。
それだけ棲みやすい環境なのでしょうか。
ということで,くどくどとミジンベニハゼを並べてみます。


ミジンベニハゼ
近くにイソギンチャクのようなものがゆらゆらしてるなあと思ったら,
ハナミノカサゴの幼魚でした。まずは,ごあいさつ(*^_^*)

もう1枚「があっ!」
残念ながらハナミノカサゴyg.は後ろ向き。

もう1匹出てきました。

砂をくわえてきては巣穴の外にペッと吐き出して,
台風で埋まった床をせっせと掃除しています。

産卵間近のペア

それを邪魔するやつ
案の定中のオスに手厳しく追い返されました。


泥地のハゼをそこここに見かけましたが,
カメラを向ける間も与えてくれずに引っ込む奴ばかり。

イトヒキハゼ
頬に散らばるブルーの点々がよく目立つ。
背ビレ広げてくれず,すぐ引っ込む。


深場で粘りすぎたので,浅場でじっくり生き物探し。


コノハミドリガイ(交接)
頭のすぐ後ろに白い交接器が見えます。


コノハガニ♀yg.
木の葉つながりで同じ場所に居ました。
まだかなり小さく,甲長5mmくらい。


砂地を這ってたミヤコウミウシが,転石を登っていったその先に・・・おやっ?

ツノモエビ属の一種?
伊豆方面では寒い時期に見かけるらしいです。


ニジギンポ
沈んだ木の枝に寄り添っていました。このときは,茶色。

しばらく目を離したあと再び見てみると・・・
なんと,同じ個体が黄金に光り輝いている!!
これぞホントのオウゴンニジギンポ(ウソです。)

イカと同じように体表面の斑点の大きさを変えることによって
周りの色に合わせて,体色を変化させているのだと思われます。
素晴らしい自然の力。


あー今日もよかダイビングでした。


http://guts-diving-club.jp/


コメント

_ moguritaoshi ― 2012/09/04 01:08

ミジンちゃんとハナミノカサゴygのコラボ可愛くていいなぁ~
なかなかこんな組み合わせは見られないでしょうね。

10個体以上居るってことは、すごい繁殖してるんですね~

_ mie ― 2012/09/04 17:17

期待通りのミジンベニハゼ写真ありがとうございます。
飾っておきたいです。
オウゴンニジギンポにもやられました。
根気よく観察の結果珍しいシーンを抑えられたと思います。
環境によって色変わりするのでしょうか。
でも、紫とか赤いにはならないでしょうから、自分の持っている色素の範囲で動いて隠れるのでしょうか。
目や脳に色を識別する機能があるのでしょうか。
考えると寝られなくなりそう。
次回もよろしくお願いします。

_ どこせん ― 2012/09/04 21:54

moguritaoshiさんへ
ミジンとハナミノのコラボはもうちょっとうまく撮れれば良かったのですが。
ミジン祭り,すごかったです。このエリアは最近行き始めたので,
例年の様子はわからないのですが,今後リサーチを進めていきたいです。

mieさんへ
期待に添えて良かったです。
ニジギンポの変身は,とってもびっくりでした。
周りの色と自分の色がちゃんと同時に認識できるんでしょうね。
どこまで七変化できるのか試してみたいところです。

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