待ちかねた繁殖の気配@坊津
ヤシャハゼやヒレナガネジリンボウ,ホタテツノハゼなど
共生ハゼたちが目白押しのポイントを教えてもらい,
さあハゼ三昧に浸ろうといざ海底に降り立った瞬間,
岩陰にいた鼻っ面が黄色いベラが目に入りました。
おや珍しいと,しばらく追いかけていると,
その近くでやけに動きの激しいベラが泳ぎ回っています。
!!!
坊津ではこれまでにも,
幼魚や小さな雄の姿をちらほらと見かけることはあったのですが,
しっかりとした雄の様相を表す個体を見たのは初めてです。
同じような雄が3匹ほど競り合いながら泳いでいたので,
立派に繁殖しているのではないかと思われます。
この辺りにはそろそろコロニーができそうだなとにらんでいたのですが,
ついにその兆しを写真に収めることができました。
嬉しい発見です。
興奮のあまり
本来のお目当てのハゼたちのことを
すっかりほったらかしにしたまま
タイムアップを迎えてしまいました。
秋の坊津、時間が足りない。
砂地に実るハゼ豊作@坊津
およそ2か月ぶりに坊津です。
7月に訪れたときにはまだまだ水温が低くて
ハゼの出がいまいちでしたが,
今回は元気いっぱいに飛びまわっていました。
少し前まではヒレナガネジリンボウと同居していたそうですが,
凶暴に噛みつき攻撃をして無理矢理追い出してしまったとのこと。
若いころまではうまくいってたシェアハウスも
成長が進むにつれてついに破綻してしまったのでしょう。
ハゼの世界にも大人の事情ってのがあるのでしょうか。
幸いなことにヒレナガネジリンボウの方も
無事新しい穴を見つけられたようです。
ただものだもの@柏島
ヒトデをひっくり返せば大抵見つかる
ごくごく普通種ですが,
宿主のヒトデの色合いや突起の塩梅によって,
俄然いい被写体になってくれます。
ただものだものと素通りするのは早計。
たかがただもの
されどただもの
表紙を飾る者@柏島
この風貌,このシチュエーション,
とっても見覚えのあるエビ。
いつも頼りにしている図鑑を手に取ると,
すぐそこに答えが。
堂々「サンゴ礁のエビハンドブック」(峯水亮・著)の表紙を飾っています。
なんとまあそっくりのシチュエーション。
表紙の個体よりも幾分ほっそりとしています。
雌雄または成長の違いでしょうか?
そしてそして,和名索引のトリも飾っている。
ワライヤドリエビに始まりワライヤドリエビに終わる。
助けが必要@柏島
自力で撮るとなると,かなりハードルが高い。
ガイドのメグさんにがっつりサポートしていただきました。
強そう,だが小さい@柏島
初見のエビです。
サンゴヒメエビ
体に対して不釣り合いな程ハサミ脚が大きくて
いかにも屈強そうな風貌だけど,
いかんせんとても小さい。
右体側が奇妙にふくれているのが気になります。
抱卵なのかな?
いや寄生虫かな?
キラリ☆アイメイク@柏島
この眼で見つめられたら
素通りすることは絶対不可能。
だいたいいつも着底しているので
見つけやすくて撮りやすい。
ただし,砂バックになりやすいのが難点。
この時はちょっとだけ背景が綺麗に見えました。
入れてください,入れません@柏島
砂地には,ルーキーのちびっこハゼたちの姿がチラホラ。
中には未だ自分の住まいを決められず,
お困りの様子を見せるものも。
速い潮の流れを必死にこらえながら,
近くにあった物件にルームシェアをお願いしています。
ルーキーヒレナガネジリンボウとネジリンボウ
しかし,先客のベテランハゼは容赦なくお断り。
あっち行け!と激しく追い払います。
星の王子様@柏島
浅場で被写体を探してうろうろしていると,
ガイドのメグさんが,小さな白いウミウシを見つけて
石っころの上にのっけてくれました。
小さな星の上をイメージして
石の縁が円弧になるような方向から
背景を黒抜きで撮影しました。
撮るの難しい@柏島
どこせんアイドルメンバーの一員です。
クダヤギクモエビ
最近はなかなか目にすることがありませんでした。
クダヤギの中に隠れている上に
ハサミ脚が長くて,非常に撮りにくい。
初めて潜った坊津で紹介してもらって以来
ずっとアイドル級なのですが,
未だに美しく撮れたことがないという。
クダヤギクモエビを美しく撮るは永遠の課題なのかも。
ひょっこりにほっこり@柏島
小さな生き物たちが身を潜めつつ
こちらの様子をうかがっていたり,
時折ひょっこり姿を現す仕草は,
見ていてひょっこり,じゃなかったほっこりします。
見たくないひょっこり
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(閲覧注意)
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ウオノエinクマノミ
クマノミはかなり苦しがっていて,
狂ったようにイソギンチャクをガブガブやっていました。
かわいそうに,目がいっちゃってます。
奥様はこのひょっこりは好きではない。
束の間爽快ブルー@柏島
今回の柏島は,ラッキーなことに連日好天続き。
さらにはいい潮が入ってきて透明度もぐんと上がりました。
普段見通し5m以下などはざらなので,
若干濁っていてもさほど気にはならないのですが,
さすがに船上から海底がきれいに見えると,
それだけでテンションは上がるもんです。
こういう海ばっかり潜ってたら
きっとワイドレンズが欲しくなるんだろうな。
気まぐれな黒潮ブルーは,
次の日にはあっという間に過ぎ去ってしまいました。