*孔雀(桃色閃光)幼少時代2013/11/11 06:09


クジャクベラ(ピンクフラッシャー)/幼魚
撮影者:どこせん旦那
撮影地:坊津(鹿児島)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:SS1/125秒,F13,ISO1
00

体長2cmくらいの個体です。
派手なアイシャドーがくっきりと浮かんでいます。
下のイトヒキベラの若魚と一緒に居ました。

イトヒキベラ/若魚
撮影者:どこせん旦那
撮影地:坊津(鹿児島)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:SS1/125秒,F8,ISO1
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クジャクベラの乱舞を見ることができる日が
待ち遠しいものです。


*孔雀またの名を桃色閃光2013/11/01 00:43


クジャクベラ(ピンクフラッシャー)
撮影者:上/どこせん奥様,下/どこせん旦那
撮影地:坊津(鹿児島)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:SS1/125秒,F11,ISO1
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コーナー状になっている潮通しが良いやや浅めの岩場。
流れてくるプランクトンを夢中で食べている
イトヒキベラの群れに混じって,一匹の魚が,
一瞬たどたどしいディスプレイを見せた。

フラッシャーには目がない奥様が,
妙に場違いなその個体を見逃さず
「ピンクフラッシャーがおる!!」
大慌てでスレートに書いて教えてくれた。

大きさは6cmくらいと,とても小柄だったが,
背びれの伸長はまだ中途半端であるものの,
オスの特徴が出始めていた。

しかし,ヒレを閉じて泳いでいると,
すっかりイトヒキベラの群れに紛れてしまい,
目を離すとあっという間に見失ってしまう。

ベラの仲間の最大の特徴の例に漏れず,
本種も一夫多妻的な配偶システムでハーレムを形成し,
雌性先熟で,メスからオスへと性転換する。
だが,この個体は群れからはぐれて
単独でさまよううちに,
イトヒキベラの群れに紛れてしまったのだろう。

この個体の成長を抑制するものが,
周囲に不在だったために,
通常ならメスにとどまっているはずのサイズのうちに,
オスの特徴を出現し始めてしまったのだろうか?

本種の分布は,
国内では南日本太平洋岸,小笠原諸島,琉球列島とある。
鹿児島県では,屋久島でよく見られるようだし,
幼魚なら,もっと多くの場所で観察されているが,
九州本土沿岸での成魚に近い個体の観察例は
比較的珍しいのではないか。

ただ,残念ながら,未だ再会は果たせていない。

*サンゴに宿るもの2013/10/29 22:25


サンゴヤドリガニ科の1種
撮影者:どこせん旦那
撮影地:坊津(鹿児島)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:SS1/160秒,F16,ISO2
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坊津では,アシビロサンゴヤドリガニと同じく,
スリバチサンゴ類に体形にぴったりのくぼみをつくり,
その中に宿って暮らしています。

幼体のときにサンゴに定着し,
その部分のサンゴが成長を止めてしまうことから,
体に合ったくぼみができあがるそうですが,
どのような作用でサンゴの成長を止めるのか,
謎で,とても興味があるところです。

上の個体は,くぼみから出てきたところなのか,
これから新たなくぼみができるところなのか,
定かではありません。
しかし,すでに成長していて幼体ではないので,
自分の宿を持っているのではないかと思います。

下の個体は,長崎・辰ノ口で見つけたものです。

サンゴヤドリガニ科の1種
撮影者:どこせん旦那
撮影地:辰ノ口(長崎)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:SS1/125秒,F16,ISO2
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アシビロサンゴヤドリガニに比べると,
かなり地味で,残念ながらあまり写真映えがしません。
でも,気になるんですよね。
目につくと,つい撮ってしまいます。


ところで,サンゴヤドリガニと言えば,
最近新種のカニが論文に記載され,
各地の新聞でも紹介されました。
ダイダイクボミサンゴヤドリガニ」という
とっても長い名前のカニです。(15文字!)
発見者は,京都大学瀬戸臨海実験所で研究をしている,
大学院生の座安佑奈さんです。
こちらこちらこちらでも紹介してあります。

世間では,深海ブーム真っ盛りですが,
浅い場所でも,未だ知られていなかった種が,
続々と明らかになっていくとは,
海ってやはり奥深いです。