辰の口でダイビング201303302013/03/31 11:13

今年初めての辰ノ口でのダイビングです。
今回は,辰ノ口で長年潜り続けている,
海もぐらさんとご一緒させていただきました。
潜り始めた瞬間からべったりと底にはりつき,
毎分1〜2mの超スローペースで移動しながら,
びっしりと生えたフクロノリやミルなどの緑藻をかきわけて,
ウミウシ探しに没頭しました。

ヒラミルミドリガイ
ミルを探せば,必ずと言っていいほど見つかります。
体全体にミルの葉緑体がつまっているらしく,
完全に同化しています。

ヒラミルミドリガイの正面顔
ゆるキャラ系です。


アズキウミウシ
フクロノリについていました。
まわりで踊っているのはワレカラの子どもたちです。


セトミドリウミウシ
アズキウミウシに似ますが,
うなじのところに白い斑紋があるのが特徴です。
となりでワレカラが踊ってます。


ワレカラ(育児嚢で抱卵中?)
ファインダーをのぞけば至る所でワレカラ祭り状態だったのですが,
偶然,お腹がパンパンに膨らんで出産間近のお母さんワレカラを発見しました。
2011年のアニラオで体中にチビッコワレカラをまとった個体を見ました。
(注意:気分を害する恐れがありますので,心してクリック↑しましょう。)

ワレカラって,生き物好きのダイバーにさえ,
あまり関心をもたれない地味な存在かも知れませんが,
このような生態シーンにでくわすと,けっこう興味や愛着が湧くものです。


クロイバラウミウシ
体長5mmくらい。
移動中でした。

別カット


オショロミノウミウシの1種?
海もぐらさんに教えていただきました。
正体不明のウミウシです。


ユビワミノウミウシ
こちらも海もぐらさんに教えていただきました。


ナガレモエビ
奥様がミルについているエビを発見。
体長10mmそこそこの小さなエビです。


マツモウミウシのペア
体長2〜3mmくらい。

こんな感じで同居していました。


カラスキセワタ
砂地に大発生していました。
個体によって模様がそれぞれ違います。




海もぐらさん,ありがとうございました。



辰ノ口でダイビング_201209232012/09/23 22:53

ついこの間まで暑い暑いと言ってましたが,気がつけばもう秋分がすぎました。
洋服の衣替えよりも先にウェットスーツの衣替えをすることになろうとは。
そんなこんなで3週間ぶりに辰ノ口へ潜りに行きました。

1本目は最近はまっている砂地へ。
中央口からエントリーすると。透明度がすこぶるよい。
湾内だけかと思いきや,沖までずっと見通しがよい。
そしていつもはモヤモヤな目的地も何とスッキリまるっとお見通し。
あまりにも見通しがよすぎて,いつもは存在確認くらいはできる泥ハゼたちの
引っ込みタイミングが速いこと速いこと。
巣穴のところにモワッと立ち上る煙幕だけがその存在の証として残されますが,
その正体はまるでわからず。
仕方がないので,定番ネタを押さえました。


ビイドロカクレエビ
フライングクロスチョーーップ!!
・・・の練習。


恐怖シリーズ(楳図かずお風に)
タイトル「ほの暗い穴の底から」


タイトル「絶対に振り向いてはいけません」
キャーーーー!!・・・なんちて。

スイートジェリーミドリガイ
久しぶりに見ました。体長5mmくらい。
すっごくちっちゃくてかわいかったです。
産着にくるまった赤ん坊のよう。


名前のないエビ
ユビノウトサカに宿るエビです。
海もぐらさんにこのエビのことを教えていただいていました。
教えてもらっていなければ多分存在に気づくことはなかったでしょう。
海もぐらさん情報ではユビノウトサカをめくって探すということでしたが,
ラッキーなことに表側に出てきていました。
この個体は体長7mmくらい。肉眼ではほとんど何がなんだかわかりません。
写真に撮ってみてもディテールがはっきりしません。

甲殻類の権威の奥野先生が「おそらく新種だろう」とのたまい,
標本を持って帰られたまま,かれこれ何年も経っているのだとか。
いつになったら名前をいただけるのでしょう?

胸に卵をいっぱい詰め込んでいます。
お腹側の黒いツブツブは何でしょうか?
食べたものが見えているのか?まさか子ども?・・・じゃないよね。


1本目を終え,昼食をとり,2本目は海もぐらさんに教えていただいた
ハネガヤにつくエビを探しに行こうと計画しましたが,
な・な・なんと,タンクがない!
パパラギさんに用意していただいていたタンクを,
他のショップが勝手にもっていってしまったらしい。

パパラギさんが「別のゲストのファンダイビングが終わったら,
すぐにチャージします。」と言ってくださったのですが,
帰宅時刻が大幅に遅れそうだったので,
泣く泣く2本目をあきらめて帰ることにしました。

せっかく長崎まで行ったのに!!
天気もよくて,海もきれいで,穏やかだったのに!!
あーーーくやしい!!


どこのショップだーーー!!
調子にのるなーーー!!
バカヤローーーー!!


すみません。つい取り乱してしまいましたので絆創膏で隠蔽します。

奥様はずーーーっと機嫌が悪く,所かまわず当たり散らしています。
ログすら更新したくないと言っていました。
マッサージに行って,やっとちょっと落ち着きました。

次に長崎に行くときは,本気で自己防衛策を考えねば。





長崎_辰口でダイビング_201209012012/09/02 06:24

台風15号・14号が続けざまに通り過ぎていきました。
ジリジリと焼けるような夏の陽射しは終わりを告げ,
どこかしら秋の気配を感じるようになりました。

海の中は台風の影響で濁りがあり,天気はよくて光が入り,海も穏やかなのに,
先は見えないというダイバー泣かせの状態でした。
ちょっと離れるとバディの姿をあっという間に見失ってしまいます。

そんな中,わざわざ好き好んでさらに視界の悪くなるところへと,
先週出会った生き物たちの様子を伺いに行ってきました。


ビイドロカクレエビ
10匹近く集まっていました。
近づいた途端散り散りになります。
必然的に砂地抜き。せっかくきれいなエビのに,全く絵にならない奴です。


次はミジンベニハゼ。
10mと離れていない狭い範囲でも10個体以上確認できました。
この辺一帯には一体どれくらいの数棲んで居るのでしょう。
それだけ棲みやすい環境なのでしょうか。
ということで,くどくどとミジンベニハゼを並べてみます。


ミジンベニハゼ
近くにイソギンチャクのようなものがゆらゆらしてるなあと思ったら,
ハナミノカサゴの幼魚でした。まずは,ごあいさつ(*^_^*)

もう1枚「があっ!」
残念ながらハナミノカサゴyg.は後ろ向き。

もう1匹出てきました。

砂をくわえてきては巣穴の外にペッと吐き出して,
台風で埋まった床をせっせと掃除しています。

産卵間近のペア

それを邪魔するやつ
案の定中のオスに手厳しく追い返されました。


泥地のハゼをそこここに見かけましたが,
カメラを向ける間も与えてくれずに引っ込む奴ばかり。

イトヒキハゼ
頬に散らばるブルーの点々がよく目立つ。
背ビレ広げてくれず,すぐ引っ込む。


深場で粘りすぎたので,浅場でじっくり生き物探し。


コノハミドリガイ(交接)
頭のすぐ後ろに白い交接器が見えます。


コノハガニ♀yg.
木の葉つながりで同じ場所に居ました。
まだかなり小さく,甲長5mmくらい。


砂地を這ってたミヤコウミウシが,転石を登っていったその先に・・・おやっ?

ツノモエビ属の一種?
伊豆方面では寒い時期に見かけるらしいです。


ニジギンポ
沈んだ木の枝に寄り添っていました。このときは,茶色。

しばらく目を離したあと再び見てみると・・・
なんと,同じ個体が黄金に光り輝いている!!
これぞホントのオウゴンニジギンポ(ウソです。)

イカと同じように体表面の斑点の大きさを変えることによって
周りの色に合わせて,体色を変化させているのだと思われます。
素晴らしい自然の力。


あー今日もよかダイビングでした。


http://guts-diving-club.jp/