フィリピン・ボホールツアー トピックスその8 ― 2006/01/27 23:23
[フィリピンの常識9 バリカサグのおみやげおばちゃん]
フィリピンのダイビングと言えば、
バラクーダやギンガメアジの群れ、
マクロ生物の宝庫、
元気なサンゴ群とそこに群れる鮮やかな魚たち
といったことが浮かんできますが、
忘れてはならないのが、
バリカサグのおみやげおばちゃん。
これも所謂、名物と言って差し支えはないでしょう。
おみやげおばちゃんの存在は有名なので、
事前に知り得て心構えはできていたものの、
いざ次から次にやってこられると、
さすがに閉口しました。
1本目のダイビングが終了してボートに戻り、
ミネラルウォーターをもらって、
ほっと一息つくころ、
ふと気づくとボートに見知らぬ女性が
大きな風呂敷包みを抱えて乗り込んでいます。
「ああこれがおみやげおばちゃんか。
ん?でも、おばちゃんと言うには意外と若い。
いや若いと言うより幼いぞ。」
なんて気になりながらも
わざと知らんぷりしてました。
来るか来るかと思ってましたが、
それほどずけずけとした様子はなく、
こちらが一段落するまでしばらく待っていました。
が、ほどなくしてすすすっと近寄ってくると、
おもむろに風呂敷を広げ、
貝細工や貝殻、ストラップ、アクセサリーなどを
あれこれと薦めだしました。
のらりくらりとかわしていたら、
今度はかなり年配のおばちゃん参上。
このおばちゃんはかなり凄腕で、売り込み上手。
「お金ないよ」と言っても
お金は明日でいいと言って引き下がりません。
うちの奥さんもついに折れて、
同僚のおみやげにと
バレッタをひとつ買うことにしました。
「オカネ・アシタ・ヤクソク・ワタシ・ジュリサン・アナタハ?」
とまくしたてられ、名前の交換。
挙げ句の果てには固い指切りまでさせられてしまいました。
若い方の人は出る幕無しで、すごすごと帰っていきました。
バリカサグ2日目。
昨日乗り込んできてた”若い”おみやげおばちゃん(?)が、
今日も懲りずに来てました。
あまりにも若く見えるので、
年齢を尋ねたところ、17才という返事。
十把一絡げにおみやげおばちゃんと呼ぶのもはばかられる。
それでもすでに結婚していて、子供もいるんだとか。
お名前はアンジェラさん。
「おみやげが売れないと赤ちゃんのミルクが買えない」って、
日本人ターゲットの情に訴える術を心得ていました。
「でも、ジュリさんのバレッタを買う約束したから。」
と断ると、
「ジュリさんとは同じシェアだから、
どちらで買っても大丈夫。
ジュリさんには言っておく。」
みたいなことを言いながら、賢明に売り込みます。
仕方がないので、そういうことならと、
昨日ジュリさんと約束したのと同じバレッタを買いました。
紙幣を渡しながらお釣りちょうだいと言うと、
お釣りはないとのこと。
その代わりにこれもつけるからとストラップをくれたけど、
さっき買ってた別のお客さんには、
それおまけであげてたでしょう。
つじつま合わないのには全く無頓着なのね。
ホクホク顔で「アリガト、アリガト」と言い残し、
去っていきました。
「ジュリさんにはちゃんと伝わるよね。
だいたい昨日のことなんて忘れてるよねー。」
なんて気軽に考えていたら、遠くから手を振る姿あり。
「ジュリサン・キタヨー!!」って、
声を張り上げながら近づいてくる。
「き・きたー!」
手には約束したバレッタを握りしめ、
その手を高らかに掲げてしっかりアピールしてます。
「は、図られた!」
アンジェラしてやったり。
仕方がないので、色違いのバレッタと交換してもらい、
こちらもお買いあげ。
どちらも、しっかりちゃっかりしています。
これで一家が生活してるんだから当たり前か。
後で聞いたところ、
ジュリさんは、バリカサグのおみやげおばちゃんの
頂点に君臨する人物らしく、
道理で堂に入った売り込みや
迫力のある約束の取り付けようは
さすがプロの領域です。
そして、何よりダイビングボートに乗り付けるための
移動用ボートがエンジン付き。
みんな手こぎのボートばかりなのに、
他のおばちゃんたちとは明らかに格が違います。
ところで、
おばちゃんたちが持ってくる貝殻の中には、
時折珍しいタカラガイが見つかったりするそうで、
常連っぽいお客さんは、
「貝屋でけっこう高値で売れるんだ。」
と言って、5個ほど”仕入れ”てました。
「貝屋」?なんてほんとにあんの?
と思っていたら、ほんとにあるんですね。
http://www.ryukogei.com/index.htm
しかもホントに高額取引!!
フィリピンには、業者が本格的な仕入れにも
訪れるらしい。
ヨーロピアンや最近増えつつある韓国人観光客は、
日本人ほど財布のひもがゆるくないそうで、
やっぱり、日本人がお得意様なんだそうです。
貝細工もアクセサリーも街中だったら
10分の1くらいの金額で買えそうですが、
税金みたいなものと考えて、
そっぽ向かずに話の種にいかがですか?
***************************************
どこんじょうせんすいくらぶ
http://www.ne.jp/asahi/guts/diving/
フィリピンのダイビングと言えば、
バラクーダやギンガメアジの群れ、
マクロ生物の宝庫、
元気なサンゴ群とそこに群れる鮮やかな魚たち
といったことが浮かんできますが、
忘れてはならないのが、
バリカサグのおみやげおばちゃん。
これも所謂、名物と言って差し支えはないでしょう。
おみやげおばちゃんの存在は有名なので、
事前に知り得て心構えはできていたものの、
いざ次から次にやってこられると、
さすがに閉口しました。
1本目のダイビングが終了してボートに戻り、
ミネラルウォーターをもらって、
ほっと一息つくころ、
ふと気づくとボートに見知らぬ女性が
大きな風呂敷包みを抱えて乗り込んでいます。
「ああこれがおみやげおばちゃんか。
ん?でも、おばちゃんと言うには意外と若い。
いや若いと言うより幼いぞ。」
なんて気になりながらも
わざと知らんぷりしてました。
来るか来るかと思ってましたが、
それほどずけずけとした様子はなく、
こちらが一段落するまでしばらく待っていました。
が、ほどなくしてすすすっと近寄ってくると、
おもむろに風呂敷を広げ、
貝細工や貝殻、ストラップ、アクセサリーなどを
あれこれと薦めだしました。
のらりくらりとかわしていたら、
今度はかなり年配のおばちゃん参上。
このおばちゃんはかなり凄腕で、売り込み上手。
「お金ないよ」と言っても
お金は明日でいいと言って引き下がりません。
うちの奥さんもついに折れて、
同僚のおみやげにと
バレッタをひとつ買うことにしました。
「オカネ・アシタ・ヤクソク・ワタシ・ジュリサン・アナタハ?」
とまくしたてられ、名前の交換。
挙げ句の果てには固い指切りまでさせられてしまいました。
若い方の人は出る幕無しで、すごすごと帰っていきました。
バリカサグ2日目。
昨日乗り込んできてた”若い”おみやげおばちゃん(?)が、
今日も懲りずに来てました。
あまりにも若く見えるので、
年齢を尋ねたところ、17才という返事。
十把一絡げにおみやげおばちゃんと呼ぶのもはばかられる。
それでもすでに結婚していて、子供もいるんだとか。
お名前はアンジェラさん。
「おみやげが売れないと赤ちゃんのミルクが買えない」って、
日本人ターゲットの情に訴える術を心得ていました。
「でも、ジュリさんのバレッタを買う約束したから。」
と断ると、
「ジュリさんとは同じシェアだから、
どちらで買っても大丈夫。
ジュリさんには言っておく。」
みたいなことを言いながら、賢明に売り込みます。
仕方がないので、そういうことならと、
昨日ジュリさんと約束したのと同じバレッタを買いました。
紙幣を渡しながらお釣りちょうだいと言うと、
お釣りはないとのこと。
その代わりにこれもつけるからとストラップをくれたけど、
さっき買ってた別のお客さんには、
それおまけであげてたでしょう。
つじつま合わないのには全く無頓着なのね。
ホクホク顔で「アリガト、アリガト」と言い残し、
去っていきました。
「ジュリさんにはちゃんと伝わるよね。
だいたい昨日のことなんて忘れてるよねー。」
なんて気軽に考えていたら、遠くから手を振る姿あり。
「ジュリサン・キタヨー!!」って、
声を張り上げながら近づいてくる。
「き・きたー!」
手には約束したバレッタを握りしめ、
その手を高らかに掲げてしっかりアピールしてます。
「は、図られた!」
アンジェラしてやったり。
仕方がないので、色違いのバレッタと交換してもらい、
こちらもお買いあげ。
どちらも、しっかりちゃっかりしています。
これで一家が生活してるんだから当たり前か。
後で聞いたところ、
ジュリさんは、バリカサグのおみやげおばちゃんの
頂点に君臨する人物らしく、
道理で堂に入った売り込みや
迫力のある約束の取り付けようは
さすがプロの領域です。
そして、何よりダイビングボートに乗り付けるための
移動用ボートがエンジン付き。
みんな手こぎのボートばかりなのに、
他のおばちゃんたちとは明らかに格が違います。
ところで、
おばちゃんたちが持ってくる貝殻の中には、
時折珍しいタカラガイが見つかったりするそうで、
常連っぽいお客さんは、
「貝屋でけっこう高値で売れるんだ。」
と言って、5個ほど”仕入れ”てました。
「貝屋」?なんてほんとにあんの?
と思っていたら、ほんとにあるんですね。
http://www.ryukogei.com/index.htm
しかもホントに高額取引!!
フィリピンには、業者が本格的な仕入れにも
訪れるらしい。
ヨーロピアンや最近増えつつある韓国人観光客は、
日本人ほど財布のひもがゆるくないそうで、
やっぱり、日本人がお得意様なんだそうです。
貝細工もアクセサリーも街中だったら
10分の1くらいの金額で買えそうですが、
税金みたいなものと考えて、
そっぽ向かずに話の種にいかがですか?
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どこんじょうせんすいくらぶ
http://www.ne.jp/asahi/guts/diving/
コメント
_ 忙しい奥様 ― 2006/01/29 20:10
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まあ、それも話のタネたい。
バレッタは2個とも、人にあげました。
そうそう、水中モデル、したいなあ。
しかし、ウエットがちょっといかんね。
真っ黒スキンではやはり、だめでしょう。