魅惑の鬼紅@錦江湾

黄金色に輝く妖艶な姿を思い描きながら,
するするすると吸い込まれていくように
錦江湾の深みに落ちてゆく。

いつもながら水面付近は濁りが強い。
深度を下げるにつれてわずかながら透明度が上がっていくが,
それを打ち消すようにみるみる薄暗くなっていき,
まわりの色も急激に失われていく。
太陽の光が浅場の濁りによって遮られるためだ。

まるで霧に包まれたようにぼんやりとしか見えなかった影が
やがてごつごつとした荒々しいその実体を露わにする。
目的の岩場は優しさが微塵も感じられない姿形をしているのに
辿り着くと妙に安心感を覚えるから不思議だ。
岩場の横っ腹あたりのなおさら光の届きにくい窪みにそっと近づいて目を凝らす。

いた。
くりっとした大きな瞳と目が合う。
驚かさないようにごくごく薄く人工の光を当てると
秘されていた輝きが解き放たれる。

オニベニハゼ


アオギハゼと近縁種であることが研究によって明らかになっているらしい。
ホバリングする様子を見ると,なるほどと納得してしまう。


お腹が大きい個体。
もうじき産卵が近いのだろう。

薄闇の鬼紅に魅了されて止まない。

コメント

  1. moguritaoshi より:

    ご無沙汰しております。
    綿江湾もセルフで潜られてるのですね。
    それも桜島に渡ってからのエントリー。 ほんまどこんじょうですね。 エントリーは溶岩でイガイガですか?
    オニベニまで見れるとは かなり深場まで。
    前記事のサクランボウも懐かしいです。 魚の体色が濃いい~♪

  2. どこんじょうせんすいくらぶ より:

    moguritaoshiさんへ

    ご無沙汰してます。
    錦江湾セルフ
    今はまってます。
    オニベニ,ナガシメ,サクランボウ,アカオビがいっぱいです。
    エントリーは・・・
    詳しくはここには書けません!
    機会があれば今度ぜひご一緒しましょう。

    moguritaoshiさん
    よかったらメルアド教えてください。
    未だに連絡先知らないままでした。
    ちょこちょこニアミスしてるようなので,
    お会いできずもったいないです。
    うちのコメント欄のE-mailは非公開で
    管理人のみ確認可なので大丈夫です。