深場もよく澄んで見晴らしがよく,
砂地の共生ハゼを探すには絶好のコンディションでしたが,
期待とは裏腹にハゼの姿がなかなか目に入ってきません。
不思議なことにエビ穴はそこいらにたっくさんあるのに,
全くハゼが居着いていないのです。
ルームメイトの登場を心待ちにしているエビたちが,
穴の入り口から顔だけのぞかせて,
やりばのない触覚をぷーらぷーらさせていました。
どこせん旦那がピグミーの撮影にいそしんでいるときに,
奥様がお目当てのズグロダテハゼをやっとこさ見つけました。
一度は気づかずに近づいて引っ込んでしまったものの,
「お願い,出てきて。」
と手を合わせて拝むと程なく出てきてくれたそうです。
ヒレも全開で,とてもいい奴。