坊津(鹿児島)でダイビング_2012/05/03-062012/05/06 22:53

今年3月に予定していた坊津ツアーは海況が思わしくなく残念ながら中止。
そして今回,GW後半の4連休でリベンジです。
嬉しいことに4日間とも素晴らしい天気に恵まれました。
海上は大きなうねりの波が押し寄せてきていましたが,海中は問題なし。
上げ潮のときは透明度が30m近くはあろうかという程の上々のコンディション。
しかしながら水温は15〜18℃どまり。共生ハゼたちの姿はまだまだ見あたらず。
それでもこの季節ならではの生き物たちの姿をたくさん見ることができました。

ミズヒキガニ
季節ネタ。
水深-30mの砂地に点在する石の上のカイメンそばにて。
通常はシロガヤや海藻片を頭の上にリフティングしているのだが,
この個体は傍らの黄色いカイメンをちぎって持ち上げていました。
そのカイメンにはどんなパワーが宿っているというのか?

オキノスジエビ
これも季節ネタ。華の根の岩場にて。
この時期深場の生活域から-30m付近まで群れが上がってきます。

オキノスジエビの団体
今年は例年以上に個体数が多いらしい。
ぐっちゃり群れてる感じを出して撮影するのは意外に難しい。

オキノスジエビの正面顔
正面から見るとまた別の生き物のようです。

サクラテンジクダイ
けっこうレアだと思います。

セブの水深-30mの水中洞窟で一度見たことがありましたが,

まさか,坊津のありふれた岩陰で観察できるとは!恐るべし坊津。

夜行性で,昼間は洞窟や岩穴に身を潜めているため,

昼間に観察できる場所はそれほど多くはないようです。

普段は単独生活をするということですが,

繁殖時期にはどのようにして相手をみつけるのでしょうか?

夏場に産卵し,他のテンジクダイの仲間と同様口内保育をするようなので,

今後要観察です。


撮影の際には,サイドから1灯ストロボで光を当て,

わざとバックに影をつくりました。

そうすることで上の写真のようにピンク色の影ができ,

桜色のスケルトンボディがより強調されてグッドだと思います。


ちなみにどこせん奥様が発見しました。(これ大事なとこ)



ピグミーシーホース
昨年10月に発見したピグミーシーホースたちが健在でした。
最大4個体見つかっていたそうですが、
今回は3個体しか確認できませんでした。
それでも元気に越冬していてくれてよかった。
ワールドクラスのアイドルが定番ネタになっているのですから、
坊津すごいです。
次は坊津でホムラハゼ発見を目指します。


テヅルモヅルエビ
ピグミーシーホースがいるところから上がったところに、
テヅルモヅルが数体います。
今回初めてテヅルモヅルエビを発見できました。
でも、いざ撮影しようとしてライトの光を当てると、
みるみるテヅルモヅルの腕が丸まっていきます。
そして、まるでエビを守るかのように包み込んでしまいました。
エビの体はテヅルモヅルの色彩に同化しているので、
かなり見つけにくい上に、テヅルモヅルのこの動きで、
撮影はとても困難です。


イソバナカクレエビ
するするとイソバナの枝の陰に隠れてしまうので、
落ち着いて撮影できません。


ニシキウミウシ
浅場に帰ってくると大きなニシキウミウシを見つけました。

こんな感じで撮影しています。


ウミウシカクレエビ

300mmクラスのミカドウミウシを発見したので,

外套膜をチラッとめくってみるとウミウシカクレエビが

隠れていました。

残念ながらペアではなく単独でしたが,

しばらく撮影に付き合ってもらいました。



ヒュプセロドーリス・エマ

浅場の転石域にて発見。

中野理枝さんの「本州のウミウシ」に掲載されている画像は,

鹿児島・海案内の出羽さんが撮影したもので,

しかも撮影地は同じ坊津でした。

割と稀種のようです。



ジュッテンイロウミウシ

こちらも浅場の転石域で発見。

大きさも15mmほどとほどよいサイズで,

色彩もパステル調でとてもかわいらしい。

絞りを開いて青抜きで甘くぼんやり撮りたくなる個体です。



キンメモドキの大群

キンメモドキの群れが大変なことになっていました。

大きな岩が隠れて見えなくなるほどの大群です。

今年は何にしても群れが大きくなる傾向にあるようです。

珍しくイシダイの群れもいました。大中小合わせて30匹近くはいたと思います。



カンパチ若魚の群れ

小さなイワシの群れを追いかけて,

カンパチの若者達がぐるぐると回っていました。



B-POINT前の夕景

絶好の夕陽撮影日和。



モモちゃん

朝夕6回散歩に連れて行きました。

最近オーナーの米永さんと山歩きをしているということで,

前よりかなりたくましくなっていました。

ので,今回かなりハードな散歩を2時間かけてやってみました。

私もへとへとでしたが,モモちゃんもお疲れのようで,

お昼はずっとお休みでした。

あごのせポーズでぐうたらお昼寝中のモモちゃん。



とっても楽しい4日間でした。

ありがとうございました。



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坊津(鹿児島)091010-122009/10/14 21:26

1年5ヶ月ぶりに鹿児島県坊津にダイビングに行きました。
なにせ片道5〜6時間かかるもんで,
最近はもっぱら長崎・辰ノ口に行くことが多かったのですが,
さすがにご無沙汰しすぎだろうと,
3連休を利用して足をのばしてきました。

久しぶりの坊津は,とっっっっっっても楽しかったです。
網代の砂地の新たな魅力発見!
相変わらず濃いお客さんの面々!
おいしい手料理のおもてなし!
セキュリティスタッフ(番犬)モモちゃんとのお散歩!
などなど,遠いけど,やっぱり行ってよかった!!

スミレナガハナダイの幼魚
網代華の根にて
キンギョハナダイの幼魚に混じって一番おどおどしてる。





レンテンヤッコ
レンテンヤッコ
大瀬にて
キンチャクダイに寄り添っておどおどしてる。
岩の後ろにすぐ隠れるし,
なかなか横向きになってくれないのでとても撮りにくい




ヒレナガネジリンボウ
ヒレナガネジリンボウ
網代華の根横の砂地にて
ペアで居るけどオスはびびって出てこない。








ホタテツノハゼ
ホタテツノハゼ
網代華の根横の砂地にて
今回の目玉のひとつ。
若いのと成熟したのと2個体発見






ホタテツノハゼ属の1種-3
ホタテツノハゼ属の1種-3
網代華の根横の砂地にて
今回の目玉のもうひとつ。

近くにヤシャハゼも居るらしい。
いい仕事してるぜ,コトブキテッポウエビ