小笠原ツアーより帰宅2006/08/03 23:33

南島 扇池
昨夜,小笠原より帰宅しました。
これまでのダイビングツアーの中で,
最長の移動時間を要しました。
行きは2泊3日(東京1泊,船中1泊)で
帰りは1泊2日(船中1泊)です。
行きの移動時間だけでも
沖縄に行って潜って帰ってこれます。

しかし,その移動時間の長さを十分帳消しにして余りある
中身の濃いダイビングができました。

海の青が濃かった。
なにせ,日本列島から南へ1000km。
島の周辺はすぐそこ水深1000mの紺碧の海。
島周りがすでに外洋です。
イソマグロ,ロウニンアジ,マンタ,イルカなどの
大物たちが,島からさほど離れないところに
続々と出没します。
驚きです。
さらにマッコウクジラウも
船上からじっくり観察できました。

そして,太平洋ど真ん中でスキンダイビング。
水深1000m,透明度50mの紺碧の海。
前後左右ただただ青一色だけの世界が自分を取り囲む。
透明な水がどこまでも続いているはずなのに,
青以外何も見えない。
距離感というものが完全に麻痺してしまう。
大海に投げ出された体ひとつ。
あまりにも無防備なことも忘れ,
夢中になって潜降,浮上をくりかえす。

船から声がかからなければ,
そのまま我を忘れてしまっていたかも知れない。


小笠原は暑かった。
いや,熱かった。
太陽の光が肌を刺すように容赦なく照りつける。
「肌から煙が出てるんじゃないか。」
とバカなことを思うくらい,
ジリジリ焦げてしまいそうな感覚になる。
「太陽が痛い。」
「太陽から逃げないと,危ない。」
初めて太陽を,恐いと思った。

島の周囲はほとんど断崖絶壁で,
まるで人を寄せつけまいとするかのように,
険しく切り立ち,そそり立っている。
人が住むことのできる土地はわずかだ。
数百年の昔,この島々に移り住み,
生活を営み始めた人々の並々ならぬ苦労がうかがえる。

誕生してから後,一度も大陸とつながったことのない海洋島。
その特殊な自然環境から,
固有種と呼ばれる独自の進化をとげた生物が豊富だ。
しかし,外来種の激増や
人間生活の影響による環境の変化にともない,
すでに絶滅してしまった種も多い。
これ以上,島の生態や自然環境をくずさないために,
島の人たちは自然との共存を目指しているそうだ。

明日から鹿児島に潜りに行くので,
詳しいツアーレポートは,また,後ほど。

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どこんじょうせんすいくらぶ
http://www.ne.jp/asahi/guts/diving/

小笠原(父島)の道路標識2006/08/13 21:30

近年,父島の道路事情がどんどんとよくなっているそうです。
昔の様子を知らないので,私たちに比較はできませんが,
確かに道路はきれいでした。さすが東京都。

最終日にのあさんで車を借りて島一周ドライブをしました。
島一周と言っても,周回道路は島の中心部のみで,
30分もかからずに一周できてしまいます。
山間の道を走っていると,一風変わった標識が目に付きます。
「動物注意」の標識がヤギのイラストになっていました。
「野ヤギが繁殖している父島らしいね」と笑っていると,
なんと,ほんとに目の前に野ヤギの家族が。
のーんびりと道路を横切って行くと,
道路の横に生えている草をもしゃもしゃと食べ始めました。
驚かさないように近づいて,写真を撮りました。
でも,さすがに5m以内には近づけず,
野ヤギの親子はさっと逃げ出すと,
険しい岩山を登って去っていきました。

その昔,食用として持ち込まれたヤギ。
その後野ヤギとなって繁殖しすぎて,植物を食べ尽くし,
表土流出による地形の変化が危惧されるようになったとか。
それで,かなりの数が駆除されたそうです。
今となっては厄介者となってしまったヤギ達ですが,
もともとは人間の都合によるもの。
ちょっとかわいそうな気がします。

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おがさわら丸攻略法 その1の12006/08/14 23:39

小笠原諸島へ行くには避けて通れない,
おがさわら丸片道25時間半の旅。
強者向けの貨物船や金持ち向けの豪華客船クルーズという
選択肢もあるらしいのですが,
一般人はおがさわら丸でしょう。

定員は1031名ということですが,
G.W,お盆,年末年始を除けば,
乗客数が500人を超えることは稀です。
過去の乗客数データ↓
http://www.ogasawara-channel.com/access/ogamaru_archives.htm

それでも,夏休み期間中は混雑するということなので,
私たちは,できるだけいいスペースを確保しようと,
前泊したホテルを朝7時に出て,
7時10分には竹芝ターミナルに到着しました。
さすがに,おがさわら丸の乗客はまだ誰もおらず,
私たちが一番乗りのようです。
搭乗券の受け渡しは8時30分からなので,
窓口の前に並んで待ちました。
そのうちじわじわと列が長くなり,
やはり混雑の様相が見られました。

8時30分になり,No.00001とNo.00002の搭乗券を
めでたくゲットすることができましたが,
私たちは2等船室一番乗りを果たすことができませんでした。
なぜかというと・・・

つづく。

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