ダイビングに出かける時,
車に乗って,さあ出発と動き出した瞬間,
器材の忘れ物がないかなーっと
急に不安な気持ちがこみ上げてきます。
すぐにでも引き返せるように車をゆっくり走らせつつ,
「ダイコン,レギュ,BC,フィン,マスク,・・・ダイコン,OK!」
って,ふたりで点呼しながら確認します。
「こんなことしながら,いまだかつて忘れ物したことないよねー。」
なんて話したりして,油断したりするから足下をすくわれるのです。
1本目のダイビングを無事済ませて
水面休息を兼ねた昼食の途中,
ふと気づくと車の鍵が…ない。
セルフで潜るときはいつも,
車の鍵にひもをつけて首からぶら下げているのですが…
ない,ない,ない。探しても,ない。
ないものはどうしようもないので,
「これはJAF頼みやなー」と諦めて
とりあえず2本目を潜りました。
諦めたとは言え,そう簡単にはショックからは立ち直れず,
潜るには潜りましたが,
生き物探しにも撮影にもろくろく手がつかず気もそぞろ。
2本目を終了して,
たまたま近くにいらっしゃった
海だよりの中村さんに
「すみません,海の中で車の鍵を落としちゃったみたいで…」
と話しかけるやいなや,中村さん,
「それは一大事じゃないですか!探しに行きますよ!!」
って,すぐさまフィンとマスクを持って海に向おうとします。
うち「いえいえ,いいんです。どの辺で落としたか見当がつかないので,
JAFを呼んでドア開けてもらいますから,ケータイ貸してもらえませんか?」
中村さん「そんなのお安い御用ですよ!」
なんていい人なんだ。
感謝,感謝,感謝。
50分待ってJAF到着。
この待ち時間が長かった。
どこせん奥様の怒りオーラがハンパじゃなかった。
作業時間たったの3分。
あっと言う間に開けてくれました。
感謝,感謝,感謝。
やっと着替えて福岡への帰途につきました。
そしてその夜反省会が実施され,
どこせん奥様からの厳しい追求がなされたのでした。
どこせん旦那は2度とこの過ちを繰り返すまいと固く心に誓い,
翌日,車の合鍵を3本作成して,
もしもの場合のバックアップ体制を整えたのでした。いまさら。