*アカウミガメの産卵と孵化2013/08/30 15:01


坊津B-POINTのアイドル,モモちゃんの朝の散歩。

砂浜の上に,何者かが残していった蛇行する痕跡。
昨夜ウミガメの産卵があったようです。

もしかしたらリアルタイムで産卵シーンに出会えるかもと,
淡い期待を抱いて,真夜中の砂浜へ行ってみると・・・・・

なんと,幸運なことに,
大きなアカウミガメが上陸していました!!

甲羅の長さが1mくらいある成熟した立派なお母さん亀です。

穴を掘り始めるまでは,光や物音,人の気配に敏感なので,
距離をとって,しばらくの間遠目に見守ります。

産卵場所が決まると,まずは,体を収まるくぼみをつくります。


いよいよ,卵を産むための穴掘りです。
肢のヒレをまるで人間の手のひらのように器用に使って,
深さ50cmくらいの穴を掘ります。


穴掘りから産卵までの様子を,
邪魔しないように気をつけながら動画撮影しました。





およそ2時間ほどかけて無事産卵を終え,海へと帰っていきました。

念ずれば通ず。
感動的なシーンに立ち会うことができました。



そして,また別の日の朝のお散歩。
モモちゃん,バテバテの表情で砂浜に座り込んでいます。


今度は可愛らしいヒレの痕が砂浜に残っていました。
稚ガメの孵化が始まったようです。
稚ガメの感動的な旅立ちの現場が見られるかも,
と,時間を見計らって,砂浜に行ってみると・・・

カニの穴に落ち込んでしまって,
もがいていた稚ガメを発見!!

しばらく見守っていると,自力で這い上がり,
海へ向かって,砂の上を一生懸命移動していきました。





稚ガメは,海側の微かな光を頼りにして海の方向を目指すので,
混乱しないように,慎重に撮影しました。

繁殖できるまでに成熟する確率は,
ほんのわずかなのだそうですが,
思わず,「頑張れ!!」と応援してしまいました。


*志賀島でダイビング_201305122013/05/12 21:43

福岡は見事な快晴,そして気温もぐんと上がり夏日となりました。
久しぶりに志賀島の海へと出かけました。

各地で磯焼け現象が報告されていますが,
今のところ幸いにも志賀島の海中は被害を免れているようです。
このまま豊かな海であってほしいものです。


志賀島の海中風景
アカモクやワカメなどの海藻が行く手を遮るように
うっそうと繁っています。
坊津や柏島の海とはまたひと味違った生態系を形成しています。


イソウミウシの仲間


クロヘリアメフラシのトーテムポール
3個体が縦一列に見事に整列していました。


ー2014.1.30追記ー
アメフラシの仲間は前後に連なって,
直列交接を行うそうです。
直列交接では前の個体がメス役で,
後ろの個体がオス役ですが,
このように3個体が並んで交接を行う場合は,
真ん中の個体は,後ろの個体から精子を受け取りつつ,
前の個体に精子を受け渡すことができるとか。
数少ない繁殖の機会を最大限に有効活用することができる,
素晴らしい機能をもっています。
(「海に暮らす無脊椎動物のふしぎ」中野理枝著より)
ー追記ここまでー

ウミウシ3種盛り
クロヘリアメフラシ&ゴマフビロードウミウシ&ミヤコウミウシ
まさかのスクランブル状態。
くれぐれも,決してやらせではありません。
どれほどのウミウシラッシュか分かっていただけますでしょうか。
ウミウシも歩けばウミウシに当たる。
なんちて。

別カット
ブレーメンの音楽隊か。


クモガニの仲間
2cmくらいのちびっこです。
なんだかファイティングポーズをとっているようにも見えます。
「なんだ,お前。やんのか?」

別カット
「おひけぇなすって」


キヌカジカ?
なかなか凛々しい顔立ちです。


コケギンポ
頭をゆーらゆーら揺らしていました。


ツノガニ→カイメンガニのようです。
ありとあらゆる素材をふんだんに使って
全身をカモフラージュしています。
つぎはぎだらけのボロを着ているように見えて,
意外と前衛的なファッションぽくてかっこよい。


水温はやっと16℃を超えるくらいとまだまだ低めでしたが,
海藻かき分けダイビングも意外と面白く,
あっという間に時間がたってしまい,
久しぶりにオーバー100分となりました。

朝8時に家を出て1本潜って12時前にはダイビング終了,
志賀島温泉にゆっくりつかって体を温め,
シャワーさんでお昼ご飯を食べて,
イオンで買い物して帰宅して15時。
ちょっとそこまでお出かけ気分でダイビングできる幸せを実感しました。



*柏島でダイビング_20130503−05 その2 その他の生き物編2013/05/06 15:33

エビ・カニ

フリソデエビ
ヒトデの脚にむさぼりついているフリソデエビのチビッコ。
こんな大きな食料を独り占めして,どんだけ食いしん坊なのでしょうか。
その横でコシオリエビが「がっついてんなー」てな感じで
じーっと見ています。


ウミウシカクレエビ
クロナマコに紫色の個体のペアが居着いていました。
このカラーバリエーションは柏島でも珍しいそうです。


ツノメヤドリエビ属の一種
今年の2月に発刊されたサンゴ礁のエビハンドブックには
学名で書いてあります。詳しいけど,正直分かりにくい。

同じウミシダに棲み着いていた小さな個体。
模様が白黒いさぎよくくっきりと分かれています。


キンチャクガニ
左のハサミでつかんでいるイソギンチャクが極小でした。
それでも一生懸命フリフリしていました。


ヒメイソギンチャクエビの仲間?
模様のバリエーションが多く,判別が難しい。


サラサエビの仲間の子ども?
転石の下から出てきました。
サンゴ礁のエビハンドブックでもわかりませんでした。
恐らくサラサエビの仲間の子どもだと思います。


アヤトリカクレエビ
奥様がベラに夢中になっているときに,
ナシジイソギンチャクを見つけたので,
探してみると初めて見つけることに成功しました。
長崎や坊津では見つけられなかったので,
ほんとに居るんだとやっと確認できました。
さすが柏島です。
じわじわとイソギンチャクの裏側に移動していくので,
撮影は素早くすませなければいけません。


ウミウシ

ツノザヤウミウシ


センテンイロウミウシ


ボンボリイロウミウシ


ジュッテンイロウミウシ


フジムスメウミウシ
あまり自力では見つけられませんでしたが,
ガイドの目黒さんご夫妻がたくさん見つけてくれました。


その他

ヒメイカ
ミルの裏側にすぐ隠れてしまいます。
ミルをつまんでめくってみると,すぐに泳いで移動してしまいます。
撮影にはとことん非協力的です。


イソギンチャクの子ども
教えてもらわなければきっとウミウシだと思い込んで,
延々と名前を調べ続けていたことでしょう。


ホウキムシ
ついついはまってシャッターを切ってしまいます。
いろいろと設定を変えながら撮影すると結構楽しい。


今回で4回目の柏島でのダイビングでした。
生物層の豊かさには毎回驚かされます。
宿毛フェリーを利用することで意外と行き来しやすく,
これからも何度も訪れたくなる素晴らしいダイビングエリアです。