*擬態の性差2013/10/22 20:58


イソバナカクレエビ (メス)

撮影者:どこせん旦那
撮影地:坊津(鹿児島)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:SS1/125秒,F11,ISO200

イソバナカクレエビは言わずと知れた擬態上手で,
ホストのイソバナやエダムチヤギなどの色に見事に染まって,
体を目立たなくします。
上から見るとすっかりホストに溶け込みます。
でも,横から見ると体の輪郭が浮かび上がって見えるので,
慣れてくれば,けっこう見つけやすかったりします。
ただし,うまく見つけても,
すぐにホストの裏側に回り込んで,姿を隠すので,
なかなかおとなしく撮影に協力してくれない。


イソバナカクレエビ (オス)

撮影者:どこせん旦那
撮影地:坊津(鹿児島)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:SS1/125秒,F10,ISO1
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さて,こちらの個体。
見つけたときは,
「多分イソバナカクレエビだとは思うけど,
ほとんど透明だし,どうして擬態してないんだろう?」
と不思議でした。
別のところから最近引っ越してきて,
いったん体色をリセットしておいて,
これからこのホストの色に染まろうとしているのかな?
と考えてみましたが,その予想ははずれました。

調べてみると,
透明な個体はオスで,
色がついた個体はメスなんだそうです。
性別によって体を隠す方法が違うのですね。
またひとつ,新たな知識が増えました。


*壁に棲むもの2013/10/18 21:35


クマドリカエルアンコウy.a.
撮影者:どこせん旦那
撮影地:坊津(鹿児島)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:SS1/160秒,F10,ISO200

5cmサイズくらいに育った個体です。
この岩のくぼみが体のサイズにぴったり。
よほど居心地がいいのでしょう。
岩壁の一部となってなじんでいます。
このまま化石となって一体化してしまいそうです。

*辰ノ口産未記載種のエビ2013/10/12 21:18



撮影者:どこせん旦那
撮影地:辰ノ口(長崎)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:SS1/125秒,F11,ISO250


海もぐらさんから教えていただいた,
未記載種と思われるエビです。
テナガエビ科の仲間,通称「ハネガヤのエビ」
として紹介されています。
海もぐらさんは長年定点観測されています。
ハネガヤが繁るこの時期限定で繁殖しているそうです。
エビの仲間は未記載種がとても多くて研究が進んでおらず,
この種は未だ同定のための採取さえ行われていないそうです。
記載はおろか,研究対象にあがるのも随分先の話になるのかも。
ビイドロカクレエビに続き,
辰ノ口で日本初記録となるのでしょうか?
はたまた,世界初記録つまり新種発見となるのでしょうか?
さすが,長年辰ノ口を潜り続けてきている,
海もぐらさんならではの眼力です。



撮影者:どこせん旦那
撮影地:辰ノ口(長崎)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:SS1/125秒,F11,ISO250