*和名あり,学名なし ― 2014/02/25 18:50
ソリハシコモンエビ
撮影者:どこせん奥様
撮影地:奄美大島(鹿児島)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:ss 1/125秒,f 6.3,ISO 100
ソリハシコモンエビ属の他の種である,
ベンテンコモンエビ(Urocaridella sp)や
通称クリアクリーナーシュリンプ
(Urocaridella antonbrunii)よりも
赤白の斑点が少なく,
体の透明感が際立っています。
自分の胸脚や背景まで完全に透け透けです。
ソリハシコモンエビは,
1969年に一度学名が提唱されましたが,
その後再び未記載種扱い(Urocaridella sp)
になりました。
他の種との形態の差異が,
色彩パターン以外に認められず,
区別する唯一の手がかりであるその色彩パターンも
標本にすると保存液中で白濁化してしまうことから
学術的な分類が思うように進まないそうです。
そういうことから,
この仲間は和名はあるけど学名がなかったり,
学名はあるけど和名がなかったりという
ややこしいことになっているそうです。
*南方系のギンポ ― 2014/02/17 19:29
*そうだったのか!直列アメフラシ ― 2014/02/03 00:45
以前志賀島でダイビングしたときのこと,
3個体縦につながったクロヘリアメフラシを見ました。
クロヘリアメフラシ(再掲)
ウミウシ研究者の中野理枝さんの著書,
「海に暮らす無脊椎動物のふしぎ」によると,
アメフラシの仲間は前後に連なって,
直列交接を行うそうです。
直列交接では前の個体がメス役で,
後ろの個体がオス役ですが,
このように3個体が並んで交接を行う場合は,
真ん中の個体は,後ろの個体から精子を受け取りつつ,
前の個体に精子を受け渡すことができるとか。
数少ない繁殖の機会を効率的に活用することができる,
素晴らしい(?)機能をもっています。
ということは,
アメフラシが10個体くらい集まれば,
1周ぐるりと輪になってつながって,
巨大な交接リングができあがるということか?
春の大繁殖の時期に見ることができるかも?
最近のコメント