6月中ばに予定していたダイビングは、
長引く天候不良と海況悪化によってやむなくキャンセル。
6月ってなんだかんだと行手を阻まれることが多くて、
ダイビングなかなかできない月間なんですよね。
ということで2ヶ月ぶりの坊津です。
梅雨明け宣言はまだありませんが、
このところ天候は安定し、
快晴の坊津となりました。
海況絶好、ベタ凪の水面。
まるで湖のよう。
気温もみるみる上がって、
もう夏本番といってよいくらい。
海中の状態はというと、
浅場は少し濁り気味で水温23°くらい。
深場は透明度良好ながら水温19°で、
5mmウェットだと中にベストを着ててもちょっと寒い。
生き物たちはとても賑やかで、繁殖活動も活発でした。
特に驚きなのは、オキノスジエビの大発生。
水深25m〜30mの薄暗い岩場のところ。
あたり一面まるでエビじゅうたんを敷き詰めたようです。
写真ではいまいち大群の様相が伝わらないので、
後日映像で紹介したいと思います。
そして今回のヒットは、
奥様発見! ニシキフウライウオのペア。
水深8m(!)の浅場のウミシダについていました。
ニシキフウライウオ
はじめはメスだけしか見当たらなかったけど、
翌日の午後には突如としてオスが現れて、
見事にペアリングしてました。
めでたし!
ニシキフウライウオのペア
メスの後ろに黒いオスがいるんだけど、ほとんどメスの影状態。
黒いウミシダと完全に同化しています。
オスの方を主役にして撮ってみましたが、
それでもメスの方に目がいってしまいますね。
がんばれオス!
ここからしばし卵特集です。
ニシキフウライウオ(抱卵中)
小さな目玉がかすかに見えます。
オキノスジエビ(抱卵中)
鮮やかな水色の卵が、水中でもとても目立ちます。
水色の卵は産みたて卵。
クリアクリーナーシュリンプ(抱卵中)
こちらはお腹の卵(外子)は透明感が増していて、
中には赤ちゃんの目玉も見えています。
さらに頭のところには次の卵(内子)がぎっしり詰まってます。
アワセイソハゼの一種(産卵間近?)
お腹がぷっくり。オレンジ色の塊は卵かな?
ベニキヌヅツミ(産卵中)
奥様が撮影した個体。
あとでPCで確認してみたら、
なんとまあ今まさに産卵中でした。
卵特集は以上です。
暖かくなってきて、これからさらに本格的繁殖シーズンの到来です。
一際大きなオニヒトデに小さな住人たちが住んでいました。
ヒトデヤドリエビ(ツインズ)
そして7〜8mmサイズの2個体。
オニヒトデの棘に細心の注意を払いながらの撮影でした。
次はイボハタゴイソギンチャクに住む小さな住人たちです。
イソギンチャクエビ(波乗り中)
潮の動きに合わせて波打つイソギンチャクの体。
そのイソギンチャクウェーブに乗っかって
エビは華麗にサーフィン中。
アカホシカニダマシ
甲羅と同じくらい大きなハサミを振り上げて、
「イエーイ」と声をあげつつ歓喜してます。
ミツボシクロスズメダイ(yg)
アカホシカニダマシの無邪気な「イエーイ」が癇に障るのか、
じっと睨みつけていて、時々つっつきに行きます。
あなたの嫌いなキャラなのね。
ゼブラガニ
ラッパウニの定番住人です。
甲羅が意外と反り返っています。
いかにも重装甲型戦闘ロボット系。
クダゴンベ
5月に引き続き、大きなトサカにペアで住んでます。
ダテハゼペア
深場の砂地を探索するも、
見つけられたのはこのダテハゼペアのみ。
あ、この少し前にネムリブカ?がいたけど、
こちらに気づくと猛ダッシュで沖に逃げていきました。
記録なし。
セナキルリスズメ
ちょび髭ちょんまげまろまゆげ
ちょこっとお間抜けな正面顔。
ここからしばし幼魚&若魚特集です。
オオモンカエルアンコウ(若魚)
オキノスジエビとキンメモドキが群れる岩場にいました。
でもすぐにふわふわ泳いで逃げ隠れてしまいました。
ブチススキベラ(yg)
体全体、これでもかというほどのドット柄。
ノドグロベラ(yg)
こちらのことをチラ見しながら、
ふわっ、ふらっ、ひらっと可愛く逃げ回ります。
ラストです。
フウセンカンザシゴカイ
ゆらゆらとゆらめく純白のエラと、
その向こうにぽつんと浮いた小さなぼんぼり。
なんとも撮影心をくすぐられます。
満月の夜に咲く月下美人が思い起こされます。
鋭意動画編集中です。
YouTubeにアップしたらまた更新します。
公開しました!(2024.7.10)