坊津あるある。
中潮の坊津は大潮以上に激流。
潜ってみたはいいものの,
身の置き所にひと苦労。
ろくろくシャッターを切ることもできず,
行きの10倍の時間をかけて浅場へ逆戻り。
重量級のカメラセットは本来の役目を果たせないまま
修行のための重荷へと早変わり。
そんな状況に思わず笑いがこみ上げてくるものの,
着実にペースアップしながら反時計回りに針を戻す残圧計が
「笑っている場合か」とすかさずつっこみを入れる。
気まぐれで複雑な潮流に翻弄されるのもまた,
自然遊びの醍醐味ですなあ。
とは言え,ほんとに修行に来たわけではないので,
敢えて激流に身を投じるのはやめて,
次のダイビングは穏やかな砂地へと参りましょう。
体長3cmほどのまだまだちびっこです。
私たちの存在が気になりながらも
流れ来る餌の誘惑には抗いきれず,
懸命にホバリングしています。
ああ激流で乱された心が優しく癒される。