シークレット・ベイの深場には,
アカオビハナダイとフトモイハナダイがいます。
アカオビハナダイは九州ではおなじみの魚なので,
もちろん,フトモイハナダイ狙いです。
フトモイハナダイをネットで検索すると,
ヒットする画像はほとんどアニラオ(シークレット・ベイ)のものです。
これまでメスしか撮影したことがなかったので,
今回はオスをぜひとも写真に収めたいと,ロナルドにリクエストしました。
水深35mくらいなので,あまり撮影に時間をかけることができないため,
タイムリミットを決めてフトモイポイントを目指しました。
やがて,ロナルドが指さす先にやや大きめの個体を確認しました。
カメラを構えて近づこうとしましたが,すぐに岩の陰に隠れてしまいました。
そーっと回り込んで岩の窪みをのぞいてみると,
慌ててピントを合わせようとギアダイヤルを回しますが,
目の前を横切るように近づいてきたため,フレームアウト。
すらりと伸びた綺麗なおびれが切れました。
この後行方不明になってしまい,捜索するもあえなく時間切れとなりました。
上の方からロナルドがタンクを叩いて呼ぶ音が聞こえてきます。
後ろ髪を引かれる思いでその場をあとにしました。
後で大沢さんに画像を確認してもらうと,
まだ完全にオスになりきっていない個体とのこと。
完全なオスになると尾柄の上側がもっと白くなるそうです。
残念ですが,一歩前進しましたのでよしとしましょう。
鮮やかな婚姻色をあしらった個体をゲットすることができるのは,
一体いつになることでしょう。