2023秋・坊津でダイビング11月編

11月に入ってからもしばらくの間、まるで真夏のような天気が続き、
かつて経験したことのない暑い秋に惑わされていましたが、
ようやく本来の季節感を取り戻しつつあります。

海の方も、天気は良くても風波やうねりが強くて荒れ模様になったりと
なかなかこちらの思うようには受け入れてくれません。

それでもひとたび海中に身を沈めれば、
様々ないきものたちが生き生きとした姿を披露してくれます。

イソギンチャクモエビ(放卵中)

奥様が巨大なイソギンチャクモエビを発見しました。
パンパンに膨れあがったお腹。
そこには卵がたっぷりと抱えられていました。

フタイロサンゴハゼ

枝珊瑚の中に大小たくさん暮らしています。
サンゴの中をせわしなく動き回っては、
時折こちらをちらっと覗き見るような仕草が可愛らしい。


オトメハゼのペア&オジサンyg&オオスジヒメジyg

乙女とおじさんとわたし(オオスジヒメジ目線)

イトマンクロユリハゼ?

たくさん群れていますが、なかなか近づかせてくれません。
流れてくる餌を次々にパクつきながらも、
我々とは絶妙な間合いを保ち続けます。

キヘリモンガラyg

ゴマモンガラの幼魚とよく似ていますが、
背鰭の黒斑が臀鰭付近にまで達しているのがキヘリの特徴だそうです。


おちょぼ口がかわいい。

オオスジイシモチ

貝殻の隙間に身を隠してこちらの様子をうかがっています。

スダレヤライイシモチ

細いラインと太いラインが交互に規則正しく並んでいます。
尾鰭の付け根の黒星が黄色地に囲まれているのも特徴的です。

エマイロウミウシ

記録を紐解くと、2012年の5月に坊津で見たことがありました。
南方系のウミウシでそう頻繁には現れないようです。

2012年5月坊津のログ


ペアでいたので、ここらで繁殖するのでしょうか?

サラサハゼ

キンホシイソハゼ

ナガレハナサンゴの隙間に陣取っていました。
カメラを向けても意に関せず、撮影に付き合ってくれました。

ダテハゼ

砂地のハゼと言えば、ダイバーならば誰もが知っているであろう、
そして誰もが最も頻繁に目にするであろうダテハゼ。
あまりにも普通種イメージが強すぎて、
つい遠慮もなしに真上を泳いで素通りしてしまい、
引っ込めてしまうこともしばしば。(失礼)
カメラを向けることはめっきり少なくなりましたが、
久しぶりにファインダー越しに覗いてみると
美しく鮮やかな姿が浮かび上がり、はっとさせられました。


右側にラブリーハートマーク

馴染みのあるいきものも改めてじっくり見つめてみると、
また新たな良さに気づかせてくれるものですね。

海況が思わしくなく、あまり期待していなかった今回のダイビングですが、
マダラトビエイのちびっ子が突然登場したり、
サンゴに群れるデバスズメダイを坊津で初めて見たりと、
予想に反してとっても楽しく、エキサイティングな潜水となりました。

デバスズメダイはいずれまた、しっかりと写真&映像に残したいものです。