2023秋・坊津でダイビング10月編

今月はどこせん山部の活動で立山を訪れ、
帰宅後すぐさま坊津へ出発といった具合で、山へ海へと大忙し。
結構な弾丸スケジュールでした。

海況はというと、北よりの風による白波とうねりを伴ったなかなかの荒れ模様で、
思ったようにボートが出せません。
しかたなく1日目はビーチエントリーです。
それはそれでよいのです。

久志湾のアマモが少しずつ再生してきているようです。
鹿児島水産高校の生徒さんたちがアマモ場再生プロジェクトに取り組んでいるそうです。
その活動が徐々に実ってきているのではないでしょうか。

春になって元気に育ったアマモの群生が見られるとよいな。

クロエリサンゴガニ

ミドリイシの隙間に挟まって暮らしています。

ミスジリュウキュウスズメダイ

腹鰭、臀鰭の縁の水色ラインがイカしてます。

2日目の海況も全回復とまではいきませんでしたが、
半ば強引にボートダイビングを敢行。

スジオテンジクダイ

恥ずかしながら、ずーーーっと「キンセンイシモチ」だと思っていました。
ホタテツノハゼ属がオニハゼ属に訂正されていたのを知ったのもつい最近でしたが、
私たちが長年「キンセンイシモチ」だと思っていたのは、
ほぼほぼ「スジオテンジクダイ」だったようです。
(過去ログ参照>>>2022夏・坊津でダイビング Vol.2あたらしもの探し@長崎
一番下の白線がつながっているのがキンセンイシモチのライン型で、
途切れ途切れになっているのがドット型
という風にかつては呼ばれていたそうですが、
2013年にライン型とドット型は別種ということが確定し、
ドット型は中央の橙線が尾鰭までつながっていることから
「スジオ(筋尾)テンジクダイ」という和名がつけられたそうです。
うちにある海水魚の図鑑はどれも古いので、
旧ライン型も旧ドット型もみんなごっちゃになってキンセンイシモチとして紹介してありました。
新しい情報は自分でアンテナ張ってブラッシュアップしていかなといけませんね。

テンクロスジギンポ

愛想笑いををふりまきながら泳いでますが、この営業スマイルに騙されてはいけません。
油断していると鱗をかじられてしまいます。

ミヤケテグリ

体側の柄も独特ですが、胸鰭もまた何だか立体的に編み込まれているような複雑な模様をしています。

ハナゴンベ

もう幼魚とは言えないけれど、
完全に大人になりきっているわけでもない、ほどよいサイズの個体です。
綺麗な色合いであるのは間違いないのですが、
“上品”と”ケバい”が微妙に隣り合わせになってる感は否めません。
それにしてもハナダイの仲間なのに、
“ゴンベ”と名がついてしまったのはどういう経緯なのでしょうか?
体高が高めでゴンベの仲間の姿に似てなくもないですから、
華やかなゴンベっぽい魚でハナゴンベということでしょうか?
垢抜けない名前のせいでせっかくのハナダイブランドが台無しです。
とはいえ今更ゴンベ改めハナダイファミリーネームに戻したところで、
“ハナハナダイ”になってしまいますから、お間抜け感が一層際立ってしまいます。
ってことでハナゴンベ継続決定!一件落着!...なんちて。