2023秋・坊津でダイビング9月編

明らかに暑さのピークは通り過ぎたようです。
少しずつではありますが、確実に朝晩の涼しさが増していくのが感じられるようになりました。
地上は夏から秋に着実に移行していますが、
海の中はまだまだ夏真っ盛りといった様子です。

今年は珍しく九州本土を直撃するような台風が来なかったせいか、
珍客現るといったサプライズは少なめですが、
その分定番の生き物たちがすくすくと育っているような感じがします。

ヤシャハゼ

砂地は共生ハゼたちが元気です。


メスのお腹が大きいですね。

オニハゼ属の1種-3

坊津では珍しくないけど、他所ではほとんど見たことがありません。
随分前にホタテツノハゼ属からオニハゼ属に訂正されていたようですが、全く知りませんでした。
遅まきながら「”新版”日本のハゼ」を注文しました。
決定版が2004年に刊行されてからもう20年近くなるんですね。
この図鑑には本当にお世話になっています。

クロヘリイトヒキベラの雌?

イトヒキベラ得意の奥様が見つけてました。
オスの姿も多いので、繁殖活動が旺盛になっているかも?
クジャクベラみたいにコロニーが定着してくれると嬉しい。

ヒマワリスズメダイyg

やや深場のスズメダイ幼魚の定番。

アカモンガラ(若魚)

8月半ばに見つけた時には何ヵ所も怪我していたので、
長くは生きられないだろうなと思っていたのですが、
順調に大きくなっていて活動範囲も広がっていました。
なんだか怪我もすっかり治っているような?
たくましいな。

↓ひと月前の様子

前はこんなに弱々しかったのに、心なしか今は顔つきもキリッとしている。

イロカエルアンコウ

つぶらな瞳から一粒の涙がポロリ。

モンツキベラyg

ニシキブダイyg

図鑑で調べて「イトヒキブダイの幼魚?レア?」と一瞬思いましたが違いました。
でもこちらもこれまでお目にかかれたことはないので、写真に収められて嬉しい。

カンムリベラ(若魚)

いつ見ても目立つ色合いと模様。

ササハゼ(若魚)

成長してサイズが大きくなるとすぐにササハゼってわかるけど、
小さかったので遠目に見つけた時「なんだあれは?!」って期待してしまった。
「なんだササハゼか」ってなるけど可愛いから許す。

ヒトスジギンポ

「うーーーん」と体を伸ばしています。

ニラミギンポ(黄化個体)

穴に入ってしまうと黒味が強くなるので、穴から出た時は何かアピール中なのかも?

フタスジタマガシラyg

黒と黄色のストライプとメタリックブルーの背鰭がとてもおしゃれでいかしてます。
うんちさえしていなければ・・・。

イボイソバナガニ

巨大な個体です。
体のそこかしこが付着生物で紫色になっていて、長寿の貫禄を醸し出しています。

イソコンペイトウガニ

巨大な個体です。
放卵中でしょうか?お腹がパンパンにふくれています。


見事な擬態ですが、トサカと若干色味が違うので割と見つけやすい。

マルタマオウギガニ

今朝からお腹が痛くて動けないそうです。なんちて。

フシウデサンゴモエビ

全身もろ出しサービス中。
体の模様が既に十分派手派手ですが、
腕にも脚にもこれでもかと言うくらいふさふさの飾りをつけて盛ってます。

オトメハゼyg

透明感ハンパないチビッコです。

クロメガネスズメダイ(若魚)

色彩豊かでとても綺麗な年頃です。

クロメガネスズメダイ(成魚)

大きくなるとこんな感じです。
体長が伸びて黒ずんできます。
もう可愛くはない。

ニセモチノウオ

見つけるとカメラを向けずにはいられない。
けど、サンゴの間をちょこまかと逃げ回って、
なかなかおとなしく写真におさまってはくれない。

体にやさしいB-POINT前ビーチ
水深5mの砂地にウミヒルモと短めのアマモが育っているエリアがあります。
ここはクサハゼたちの楽園です。

クサハゼ

クサハゼ(オス)

クサハゼ(オス)

どの巣穴もオスが顔を出していることがほとんどでした。

クサハゼのペア

左がメスで右がオスだと思います。
オスの方がギラついていて、メスの方が可愛い顔つきをしている気がします。
メスのお腹が膨らんでいるようで、産卵間近なのではないでしょうか?


こちらのメスは巣穴を求めて放浪中。
可哀想に、どのオスからもことごとく追い払われていました。
巣穴の中にはすでに決まったお相手がいたのでしょう。

ケショウハゼの仲間?

砂地にでんと座った一抱えほどの岩の下から顔をのぞかせていました。
ケショウハゼの仲間のようですが、顔だけでは同定が難しい。

ヒノマルハゼ

テトラポット付近の岩の下にいるとりっちゃんに教えてていただきました。
全身は出てきてくれませんでしたが、証拠写真として。

パンダダルマハゼ(ペア)&ヒメサンゴガニ

クサハゼと並んで今回のヒット!
小さなハナヤサイサンゴにペアで仲良く暮らしていました。
仲睦まじい2匹の姿を陰に隠れて羨ましそうに見つめるヒメサンゴガニ。


こんな面白いビーチポイント。
講習とスノーケリングだけではもったいない。

「最近ログがいい加減」とのどこせん奥様からの厳しい指摘があり、
今回は夜更かしをして頑張りました。