出会いは突然に@熊本

柏島ログ小休止。

熊本県立美術館分館で開催されていた
中村征夫さんの写真展「海への旅」へ行ってきました。

お盆の帰省シーズンと重なって,
高速道路はなかなかの渋滞。
お昼近くになってようやく熊本市内に到着しました。

会場に行く前に昼食をと考えて,
ふと目についたうどん屋さんに入りました。
ゴボウ天ぶっかけをたのんで食べていると,
後から入ってきたお客さんも同じのを注文した様子。
「ゴボウ天ぶっかけ,人気やなー」と思いながら,
注文主の顔をちら見してから視線を戻し,
自分のうどんをすすろうとしたその瞬間,
頭の中の回路がギュンギュンいいました。
「ん?んんん?!」
二度見しました。見事な二度見しました。
「征夫さん!,うしろ,うしろ,征夫さん!」
どこせん奥様にうろたえながら伝えるも,
奥様も要領を得ません。
そして奥様も二度見しました。お手本のような二度見しました。
そんな私たちの挙動不審な振る舞いに気づいた征夫さんは,
にこやかに会釈されました。

どこせん「写真展に来ました。」
征夫さん「もう帰り?」
どこせん「いいえ,今からです。」
ほんの短い会話でしたが,感動ものでした。

日本を代表する写真家に,
まさか,まさかうどん屋で遭遇するとは!
しかも隣の席で同じうどんをすするとは!

とりあえずその場はお別れし,
お先に会場へ向いました。
やや遅れて征夫さんも会場に戻られ,
会場を訪れた方々と談笑したり,
写真集にサインをしたり,
ファンの方と一緒に写真を撮ったりと
とっても気さくに過ごされていました。

たくさんのお客さんが集まった中,
いよいよトークショーが始まり,
楽しいお話にすっかり釘付けになりました。

征夫さんがダイビングと水中写真を始めたきっかけ,
母なる海と呼ばれる所以,
サンゴと私たちの暮らしとの関わり,
通称イクオネ(クリオネの仲間)発見時の話,
イクオネ命名の裏話,
しんかい6500に乗船した体験談
などなど
深い話,愉快な話が満載で,
あっという間の1時間でした。

トークショーの後に一緒に写真も撮らせていただきました。

発光生物を撮影するときに使ったというブラックライトについて,
奥様が「水中用のブラックライトってどうやったら手に入るのですか?」
とお訊ねすると
「カインズでブラックライトを買ってきて,
自分でつくったハウジングに入れて使いました。」
とのこと。

征夫さんもDIYバリバリやー!!ってまたまた感動しました。
どっかのメーカーの提供なんかじゃないところがすごい。

会場で販売していた2冊の写真集と
前から持ってた「海中2万7000時間の旅」も家から持参して
サインをいただきました。

よかったー。
写真展よかったー。
征夫さんに会えてよかったー。
サインもらえてよかったー。
一緒に写真写ってもらえてよかったー。

73歳現役プロダイバーのエネルギッシュな姿に
パワーをいっぱいいただきました。

いつかまたお会いできますように。

コメント

  1. 奥様 より:

    びっくりして、うどんが、鼻から出そうでした。