連続夏日となったこの週末。
どこか気兼ねなく潜れるところでひと潜りと考え,
青海島へ行ってきました。
天気はよいし海も穏やかだけど,
水温はまだまだ低め(14度)ということで,
一般ダイバーは少なめでした。
船越側では著名な水中写真家さんたちがずらり勢揃い。
浮遊系ブーム真っ只中。
青海島は日本で今もっとも熱いポイントなのかもしれません。
一方わたしたちはというと,
メジャーな船越はご遠慮して,紫津浦の方で潜ります。
陸上と水中の温度差10度以上。
海に浸かると頭がキンキンしてきます。
海藻繁茂の時期は過ぎ去ったようで,
岸近くの海底にはフクロノリの残骸が一面を覆っていました。
慎重に移動しているつもりでも,
フィンの動きでたちまちまき上げてしまいます。
幸いなことに透視度はそれほど悪くなく,
5〜6m先くらいは見通せます。
十分です。
シワホラダマシ & カイウミヒドラ
初見です。
ヒドラの群体がのそのそと移動するのを見て,
何とも不思議だったのですが,
下の方から管状の軟体がにょきーっと出てきていることから,
おそらくは貝の仲間にヒドラがくっついているんだろうと
予想はできてました。
手持ちの図鑑を調べてみると
すぐに正体が明らかになったので,
意外と有名な共生種のようです。
こちらに詳しい記事がありました。
カイウミヒドラはシワホラダマシだけに付着するそうで,
似たような貝がたくさんある中で
どうやってシワホラダマシだけを見分けるのか,
そのメカニズムはまだ解明されていないようです。
もちろん偶然であるはずはないのですが,
私たちにはその答えを知る術がありません。
私たちがその理を知ろうが知るまいがおかまいなく,
両者を結びつける運命の赤い糸は,
この広い海の中で確かに繋がっているのです。
ああ不思議。