思うように潜りにいけない日々が続く時,
せめて夢の中で潜ることができたなら,
鬱積した気分もいくばくかは晴れることでしょう。
しかし悲しきかな,なぜか夢の中では潜れないことが多いのです。
しかも不思議なことに,夫婦そろって似たような夢を見るのです。
予定したメンバーがなかなかそろわないとか,
自分の器材だけがどこにも見当たらないとか,
突然ボートのエンジンが故障したとか,
カメラのセッティングが終わらないとか,
何かしらの障壁が生じて,
いつまでたっても潜り始められず,
結局そのままそのうち目が覚めてしまうのです。
なんて意地の悪い夢。
幸いなことに,現実にはそのようなことはありませんでした・・・
・・・これまでは。
そう,そんな悪夢のような出来事が,
ついに現実になってしまったのです。
初めての玄界灘ボートダイビングの予定が,
突然のボートトラブルでやむなく中止との連絡が入り,
急遽貸していただいたタンクでビーチダイブをしようとしたところ,
潜る直前になってまさかまさかの空タンク発覚。
タンクを交換しに舞い戻って一思案。
志賀島はトライアスロン開催で交通規制中,
その影響で恐らく近郊のショップは恋の浦へ大集結に違いない。
完全に出遅れ状態の今から移動して潜るとなると・・・
考えた挙げ句決定した行き先は,
紫津浦でした。
現地到着したのは12時をとうに過ぎたころ。
現着から潜水開始までの時間は,
恐らくどこせん史上最短記録。
ここでカメラ水没なんてことになったら
それこそ目も当てられません。
大丈夫。浸水してない。
目も覚めない。
やっと,やっと,潜れました。
この日エントリーして最初の1枚。
イソギンチャクのチビ
アマモにつかまっているところを真横から。
まるで綱渡りみたい。
この日のうちみたい。