*2014年初潜り ― 2014/04/13 18:04
冬眠から目覚めぬまま春眠に至る長らくの沈黙を破り
ようやく今年の活動がスタートしました。
まずは腕ならしで地元の志賀島へと向かいました。
小雨が降るあいにくの天気でしたが,
海面はまだパチャついている程度。
午後からは海況が悪くなるとのことだったので,
急いで準備をして,まだ冷たい海へ滑り込みました。
セスジミノウミウシ?
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 11) / ISO 100
エントリー直後に奥様が見つけました。
体長10mmに満たないくらいだったので,
まだ幼い個体かもしれません。
水深1m程度の浅場だったため,
体が波に揺さぶられてじっくりと撮影できず。
お初の出会いだっただけに残念。
アカエラミノウミウシ
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 16) / ISO 100
大量に発生してました。
ゴシキミノウミウシ
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 16) / ISO 100
シロガヤが好物だそうです。
シロガヤに体をぐるっと巻き付けて,
「これオレの」
と占有をアピールしているようです。
*和名あり,学名なし ― 2014/02/25 18:50
ソリハシコモンエビ
撮影者:どこせん奥様
撮影地:奄美大島(鹿児島)
撮影機材:ニコンD7000/105mm F2.8マクロ
撮影データ:ss 1/125秒,f 6.3,ISO 100
ソリハシコモンエビ属の他の種である,
ベンテンコモンエビ(Urocaridella sp)や
通称クリアクリーナーシュリンプ
(Urocaridella antonbrunii)よりも
赤白の斑点が少なく,
体の透明感が際立っています。
自分の胸脚や背景まで完全に透け透けです。
ソリハシコモンエビは,
1969年に一度学名が提唱されましたが,
その後再び未記載種扱い(Urocaridella sp)
になりました。
他の種との形態の差異が,
色彩パターン以外に認められず,
区別する唯一の手がかりであるその色彩パターンも
標本にすると保存液中で白濁化してしまうことから
学術的な分類が思うように進まないそうです。
そういうことから,
この仲間は和名はあるけど学名がなかったり,
学名はあるけど和名がなかったりという
ややこしいことになっているそうです。
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