2011 LAST DIVING in ANILAO ― 2011/12/31 16:35
その他の生き物編を追記しました。(2012.1.3)
魚編を追記しました。(2012.1.2)
エビ・カニ編をアップしました(2012.1.1)
今年最後のダイビングは,昨年に引き続きアニラオで締め括りました。
お世話になったのは,今回もパシフィックブルーダイブセンターです。
パシフィコ・アズール・リゾート(Pacifico Azule Resort)に関する
レポートはこちら→☆
ダイビングは12月24日から29日までの6日間,1日3ダイブ,計18ダイブです。
ガイドのロナルドの眼力とリサーチ力は驚異的で,
私たちのリクエストをことごとく叶えてくれました。
その他にも次から次におもしろい生き物や生態シーンを紹介してくれました。
エビ・カニ編
フィコカリス・シムランス(Phycocaris simulans)
シークレット・ベイにて
いきなりこんなの見せられても,
まだ心の準備も眼の準備もできていません。
噂に聞いていました,まだ和名がないエビです。
サイズは1cmにも満たないものですが,立派な成体で
お腹の中に卵をぎっしりと詰め込んでいます。
コールマンシュリンプ
バスラにて
去年ひたすら探しても見つからなかったのに,
今回はあっさりと,そしてたくさん見つかりました。
ずっと2匹並んでくれていたので,
いろんな角度から撮影を試みました。
マガタマエビ
キルビス・ロック,バスラにて
米粒大の小さなかわいいエビです。
上を向いて拝むような姿勢で何かをおねだり中?
コガラシエビ
シークレット・ガーデンにて
英名は,ドナルド・ダック・シュリンプ。
確かにアヒルのくちばしのよう。
ちょっと毛深いのが気になるけど。
トゲモエビの仲間
キルビス・ロックの浅場にて
見事な擬態で,周りの風景に溶け込んでいます。
コノハガニ
シークレット・ベイにて
ほうきを持たせたら「レレレのおじさん」。(世代がわかる)
食事中のワンシーンです。
オリビアシュリンプ
ソンブレロにて
ド派手で独創的なファッションを自慢げに披露していました。
名無しのカニ
バスラにて
ピンクスクワットロブスターの生育環境と同じく,
ツボカイメンのひだひだの隙間にたくさん群れていました。
アロポントニア・ブロッキー
シークレット・ベイにて
まさかの激流の中,必死の思いで撮影しました。
タルマワシ?
サンゴ礁域の浅場にて
青いホヤがあるとついのぞいてエビを探してしまいます。
「いた!」と思って撮影してみるとだいたいこいつだったりします。
エビが居なかったときよりもがっかりするのはなぜ?
ホヤカクレエビ?
キルビス・ロックの浅場にて
ロナルドがホヤから出してしまいました。
エビはお家に帰りたそうにしていましたが,
入口が固く閉ざされてしまい,
しばらく間閉め出しを喰らっていました。
ホヤは何だかむずがゆそうな,しかめっ面のような,
複雑な表情をしているように見えてしまいます。
バサラカクレエビ
ウミシダの中を探すとかなりの確率で見つかります。
ちびっ子の体の模様もしっかりとホストに合わせた色遣いになっています。
どういう作用でそうなるのか全く不思議です。
アカスジカクレエビ
シークレット・ベイにて
白いヤギについていました。紅白の色合わせでおめでたい雰囲気。
パロンシュリンプ(Gelastocaris paronae)
シークレット・ベイにて
我々の力ではとても見つけることが出来そうにもないエビ。
忍者のように,見事に身を潜めています。
魚編
カミソリウオのペア
シークレット・ベイにて
サボテングサに2匹ペアでついていました。
ゆっくりとした動きで,逃げていってしまうこともないので,
一見撮りやすそうですが,いざ撮影を始めると,
よりいい構図を求めて欲が出て,意外と撮影枚数が増えてしまいます。
白いカミソリウオ
シークレット・ベイにて
砂地を漂っていました。
決まったホストがいないと白くなってしまうのでしょうか?
ホウセキカサゴ
サン・ビューにて
ロナルドがブリーフィングで、
「No guarantee!(保証はありません!)」
と力強くジェスチャー付きで念を押していましたが、
すぐにお目当てだったホウセキカサゴを発見。
思っていたよりも体が大きかったので、
すかさずワイド仕様のコンデジに切り替えて撮影しました。
ロナルドが絶妙な位置どりでフレームに入ってくれました。
けっこう流れが強く、ごろんごろんと不器用に這い回るのを、
こちらも一緒になってのたうちながら撮影していると、
「WOW!WOW!WO〜W !!」
と,海中に響き渡る激しく興奮した声。
何事かと慌ててロナルドが指さす先を見てみると,
ボロカサゴ登場!
テンション上がりまくります。
しばらくの間しつこくつきまとってしまいました。
さらに,ついには赤いホウセキカサゴも合流し,
2匹の追いかけっこが始まりました。
”ボロ”と”ホウセキ”のガチレース
名前負けしてても,ボロが意地を見せて一歩リード。
いつまで見てても飽きない光景でした。
ラインスポットフラッシャー
バスラにて
今回ボートでご一緒した中に、
「ベラ道」を極めている方がいらっしゃって、
楽しいベラのお話をたくさん教えていただきました。
貴重な情報をいただいて、ベラ狙いで潜ってみました。
完全なるビギナーズラックですが、
この妖艶な輝きを放つ姿にいちころでした。
もうすっかりはまってしまいそうです。
ボルケーノ・シュリンプ・ゴビー
キルビス・ロックにて
昨年からずっと追い続けてきました。
今回もリクエストし続けて、
やっと最終日(3回目)にこの姿をゲットできました。
マネージャーの大沢さんが「『三顧の礼』ですね。」
とおっしゃってましたが、まさにその通りです。
海の中で一見するとクビアカハゼ似で地味っぽいですが、
ストロボを当てると俄然本領発揮します。
真っ赤に燃えたぎるマグマが川になって流れているかのような帯模様。
溶岩が激しく飛び散っているかのようなドット柄。
ボルケーノの名にふさわしく、まさに火山噴火を見ているようです。
さらに、背びれの先がトゲトゲになっていたとは!!
かっこいい!!ネーミングも素晴らしい!!
粘って何度も通った甲斐がありました。
よし、次はエビとツーショットで。
コウリンハナダイ(オス)
キルビス・ロックにて
ハゼエリアから浮上してくると、
キンギョハナダイのちびっ子が群れています。
なんと、そこにコウリンハナダイのペアが混じっていました。
ロナルドのリサーチすごすぎです。
コウリンハナダイ(メス)
キルビス・ロックにて
オスとメスが必ず交互にガレ場から出てきます。
一緒のフレームに収められたらいいのですが、
そのようなチャンスは一切ありませんでした。
カエルアンコウ
キルビス・ロックにて
浅場で待ち伏せしてました。
ルソンハナダイ
ソンブレロにて
スミレナガハナダイと一緒に泳いでいました。
ハナビラクマノミの麻呂
ソンブレロにて
おでこの点々がチャーミング。
カテドラルにもいましたが、
こっちの個体の方がサービス精神旺盛でした。
ヤマブキスズメダイのチビ
キルビス・ロックの浅場にて
ウミシダの中で身を潜めていました。
クロメガネスズメダイの幼魚
ツイン・ロックにて
いまだ、スズメダイを愛でる域には達しておりません。
クロスズメダイの幼魚
コアラにて
とりあえず、かわいいものは撮影しておきます。
ホテイベニハゼの幽体離脱
ツイン・ロックにて
「ザ・たっち」のネタ「ゆ〜たいりだつ〜」をやってくれました。
オオメハゼ
ツイン・ロックにて
「こんなところに居てくれたら」と思うところに居てくれる。
そんな普通種で居てほしい。
シリウスベニハゼのチビ
シークレット・ベイにて
包み隠さず自分をさらけ出すチビッコです。
背骨が透き通って見えてます。
レッド・ブローチ・ピグミー・ゴビー
バサラにて
ホバリング中はヒレ全開を捉えるチャンス。
ピョコタン(通称)
シークレット・ベイにて
バリで見た「キリンちゃんやー!!」
と興奮しきりで写真撮りまくりでしたが、
現地でピョコタンと呼ばれる別種でした。
胸びれを使ってぴょこぴょこ飛び跳ねながら動き回る姿は
とても愛らしい。
カメラがどれだけ近づいても頓着しません。
この程度の防衛本能と移動能力で身を守れるのでしょうか。
ピョコタン(通称)のバトル
シークレット・ベイにて
狭いエリアにたくさんいるので、
しょっちゅうごっつんこしてケンカしてます。
3匹でバトルロワイヤルやってるシーンもありました。
その他の生き物編
イロウミウシ科の一種(Hypselodoris sp.)
産卵中です。
体の模様が結構派手なので、まずそこに目がいきますが、
個人的には二次鰓のグラデーションが見事だと思います。
コナフキウミウシ(Polycera sp.)
5mmくらいの極小ウミウシです。
セスジミノウミウシ
肝心の「背筋」がないタイプです。
ノウメア・ラボウトイ(Noumea laboutei)
ポルカドットイボウミウシ
カナメイロウミウシ
クチナシイロウミウシ
シライトウミウシ
シロウミコチョウ(黄色バージョン)
2mmくらいの極小サイズです。
うちがクローズアップレンズの2枚重ねを準備していることがわかると、
「これを撮ってみろ」とばかりにごま粒大のものを教えてくれるようになりました。
???
これは貝の仲間だと思います。
つぶらな赤い瞳がかわいい。
ホヤの仲間
覆面軍団の大笑い。
ワレカラ(育児中)
ロナルドのゆりかごポーズの意味がわからず、
とりあえず撮りました。
あとで画像を見てみると、親ワレカラの体に子ワレカラの大群が。
大変なことになっていました。
ワレカラって、こんな子育てするんですね。
風景編
リゾート前の夕景
夕暮れ時、波打ち際で子どもたちが遊んでいました。
しばらくして、お家の中からお母さんが呼ぶ声が聞こえてきても、
一向に遊びをやめる気配がありません。
そのうち、お母さんの声が明らかに荒げてくると、
あわてて走って帰っていきました。
最近のコメント