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May 28, 2018

魅惑の鬼紅@錦江湾

黄金色に輝く妖艶な姿を思い描きながら,
するするすると吸い込まれていくように
錦江湾の深みに落ちてゆく。

いつもながら水面付近は濁りが強い。
深度を下げるにつれてわずかながら透明度が上がっていくが,
それを打ち消すようにみるみる薄暗くなっていき,
まわりの色も急激に失われていく。
太陽の光が浅場の濁りによって遮られるためだ。

まるで霧に包まれたようにぼんやりとしか見えなかった影が
やがてごつごつとした荒々しいその実体を露わにする。
目的の岩場は優しさが微塵も感じられない姿形をしているのに
辿り着くと妙に安心感を覚えるから不思議だ。
岩場の横っ腹あたりのなおさら光の届きにくい窪みにそっと近づいて目を凝らす。

いた。
くりっとした大きな瞳と目が合う。
驚かさないようにごくごく薄く人工の光を当てると
秘されていた輝きが解き放たれる。

オニベニハゼ


アオギハゼと近縁種であることが研究によって明らかになっているらしい。
ホバリングする様子を見ると,なるほどと納得してしまう。


お腹が大きい個体。
もうじき産卵が近いのだろう。

薄闇の鬼紅に魅了されて止まない。

 

May 26, 2018

アメちゃんよ〜@錦江湾

早朝に福岡を出発し、
途中休憩も最小限にとどめて
九州自動車道をひたすら南下。
レンタルタンクを積み込んで
フェリーで桜島に渡り
エントリーポイントに到着する頃には
もうすでにお昼近くになっています。

いつも先客が数名。
全て釣り目的の方々です。
トラブルを避けるために
何はさておき先ずはご挨拶。

「すみません、私たちダイビングなんですけど、
こっからこう行ってあの辺潜りますんで、お邪魔しますね。」

幸い今のところもめたことはありません。

車を停めたすぐそばの兄弟らしき少年たちにも同様にご挨拶。

小さい方の男の子がお兄さんにこっそり尋ねます。

「ダイビングって何?」
「海の中に潜るって。」

すでに釣りにも飽きていたのか
男の子は興味津々な様子でこちらの動きをうかがってます。

1本目のダイビングを終えて上がってきた私たちに
すっ飛んで寄ってくると矢継ぎ早に質問の嵐。

「ウミウシはいましたか?」
「(え?いきなりウミウシ?)いや見なかったね。」
「カニはいましたか?」
「カニはいっぱいいるよ。」
「カメはいましたか?」
「カメいなかったねー。」
「魚は何がいますか?」
「カンパチとかハゼとかいっぱいいるよ。」

器材を片付けている最中もひっきりなしに話しかけてきます。
いつもだったら「せからしーなー」って思って邪険にするところだけど、
丁寧な言葉遣いで熱心に聞いてくるもんだから、
ついつい相手にしてしまいました。

急に質問が変わります。
「クジラって何を食べてるか知ってますか?」
「知ってるの?」
「オキアミをバーンって食べてここから水だけ出します。(ジェスチャー付き)」
「よく知ってるね。」
「テレビで見ました。」
「イルカはどこから息するか知ってますか?」
「知ってるの?」
「このへんの背中のところで息します。(ジェスチャー付き)」
「詳しいね。海の生き物のこといっぱい勉強してるね。」
「(照れながら)・・・でも漢字は苦手です。」
それは聞いてないから言わなくていいよ。

今度はこちらから質問
「何が釣れた?」
「アメです。アメが釣れたらタカ(多分トンビのこと)にこうやって投げます。」
トンビにお裾分けしてるらしい。
「アメって何かな?イシモチのこと?」
「アメちゃんよ〜。」
「???」

結局わからなかったので
家に帰って調べてみると
クロサギのことでした。
鹿児島では「アメイオ」と呼ばれてて、食卓でもお馴染みらしい。
味がほんのり甘いらしい。
あゝそれでアメ。
錦江湾バイブル「桜島の海へ」でも紹介されてました。

かわいい少年のおかげで
いつもより2割増しくらい楽しいダイビングになりました。

でもね,少年君
写真とってるとアメちゃんはいつも横入りして
邪魔ばっかりすんだよ。


次はアメちゃんメインで撮ってみるか。

 

May 24, 2018

ベイビーイーター@錦江湾

クマノミとイソギンチャクの共生関係は、
ダイバーでなくても多くの方がご存知だと思います。

逆にクマノミ以外の魚たちは
刺胞毒をもつイソギンチャクのことを警戒し、
自分から積極的に近づくことはほぼほぼないと思うのですが、
こいつらはまるで違います。

キンホシイソハゼ

イソギンチャクの脅威なんかまるで頓着しない様子で、
触手の付け根辺りを自由奔放に動き回っています。

一歩間違えば、命取りになることは百も承知だと思うのですが、
彼らがそんな危険を顧みないのは何故でしょう?

実は彼らはベイビーイーターなのです。
マダラギンポやクマノミなどの
生まれたばかりの仔魚を狙って貪り食うのです。

この時はまだクマノミの産卵は行われていなかったのですが、
そろそろ好物にあやかれるシーズンだなと
待ちきれずにスタンバっていたのでしょうか。

赤ん坊喰い。
海の中ではそれが日常ありふれたことだとはわかっていても
あらためて言葉にするとおぞましい。

 

May 23, 2018

ハートのハリネズミ@錦江湾

私たちが潜る場所は,
岩礁と砂泥メインの割と地味な環境です。
火山岩,火山礫,火山灰の影響からか,
全体的に黒っぽい色合いです。

それでもところどころ岩肌に張り付くように
カラフルな生き物たちが定着していて,
私たちの目を楽しませてくれます。

マメスナギンチャクの仲間

あれあれ左下,ハートの顔したハリネズミが隠れてましたね。
なんちて。

 

May 22, 2018

イソギンチャクからひょっこりはん@錦江湾

お笑い芸人さんに詳しいわけではないのですが,
この方くらいは知ってます。

カザリイソギンチャクエビ 

イソギンチャクの陰からひょっこり登場

 

May 21, 2018

おいどんは薩摩藩士でごわす@錦江湾

「錦江湾に行きたい。」
と,どこせん奥様が申しました。

急いで鹿児島市内のホテルを予約して,
タンクレンタルを申し込んで,
カメラと器材の準備をして,
早起きして,
行ってきました,鹿児島錦江湾。

夜半過ぎまで降っていた激しい雨もすっかりあがり,
現地に着く頃には青空が広がって,
海も穏やか,絶好のダイビング日和です。

セルフで潜るのは昨年の11月に引き続き2度目です。
ナビゲーションは問題ありません。

GWの坊津で水温14度を経験しただけに,
ちょっとは覚悟していましたが,
錦江湾は深場でも20度,浅場では24度と
ロクハンでちょうど心地よいです。

5月に潜るのは初めてなので,
定番キャスト陣の出具合はどうかな?
とちょっと気がかりでしたが,
そんな心配は無用でした。
オールキャスト絶好調でした。

紛れもなくサクランボウ

これは文句なしにサクランボウでしょう。
残念ながら浅場の透明度が極端に悪かったので,
多少画質に難ありですが,
タイミング的にはなかなかいい瞬間をとらえることが出来ました。

口ひげともみあげがつながったようなオスのこの風貌。
世の中のタイミング的にもタイムリーではないでしょうか。
西郷どんらと並んで維新の元勲と言われるあの方にそっくりです。
さすが鹿児島・錦江湾。
海の中でも薩摩藩士の気概が引き継がれています。

ちなみに「ごわす」って誰も使わんらしいでごわす。

 

May 15, 2018

待ちわびし春を告ぐ者@坊津

暑いです。
福岡は軒並み30度を超える真夏日となりました。
そりゃまあ5月にもなれば汗ばむこともしばしばですが,
ちょっと行き過ぎです。
春の陽気を飛び越えて一気に夏模様。

となると既に時季外れとなってしまった感は否めませんが,
巷では春の訪れとともに現れると言われている

アマミスズメダイの幼魚

前回3月末の訪問時には見かけなかったので,
ここんところ水温低めの坊津の海にも
ようやく春が来たというところでしょうか。

チビッコのくせに精悍な顔つきをしています。
大人になると群れたがるのに,
チビッコのときは単独行動。
他のスズメダイからつつかれても
逆につつき返して撃退するくらい勇敢。
なかなかのいい根性しています。

 

May 11, 2018

チビハナダイは穴の中がお好き@坊津

チビハナダイを見つけるのが得意な奥様。
穴の中から顔をのぞかせているのを発見。
碧眼がまたグッド。

チビハナダイ

 

May 10, 2018

だるまさんが転んだwithカンパチ@坊津

網代に出没する妙に馴れ馴れしいカンパチ集団。
3匹から5匹のグループで現れては,
ダイバーにしつこくつきまといます。

奥様が泳いでいると後ろからそーっとついてきてて,
振り返ると間合いをおいてピタッととどまります。
そして知らん顔。
また前進すると後ろをつけてきて,
振り返るとピタッ。ツーン。
振り返るとピタッ。ツーン。
まるでだるまさんが転んだをしながら遊んでいるかのようです。



 

May 9, 2018

坊津ブルーは凍えない@坊津

GW後半の坊津。
天気はそこそこよかったのですが,海は大時化。
ボートがなんとか出せるくらい。
午前中に潜ったゲストの方々が,
みなさん「午後はもういいや」ってなるほどでした。

それでも3日目になると,
前日までの時化が嘘のようにおさまって,
すっかりべた凪となりました。

その日の2本目。
エントリーしてみると,さらに驚きの光景が。
水深10mより深いところの海水がとんでもなく抜けていました。
透視度は40m近くはあったと思います。
水深40mの海底を彷徨うダイバーたちの姿が,
まるっと全てお見通しです。


これだけでテンションががっつり上がります。
間違いなくどこせんの坊津でのダイビング史上最高の透視度です。
小笠原の海を思い出してしまいました。

この時は興奮してて,
それほど水の冷たさが苦にならなかったのですが,
あとで確認してみると,なんと水温14度。
テンション上がるとへっちゃらなんですね。

 

May 8, 2018

アヤニシキ胞子放出@坊津

一度気になり始めると,
くせになってついつい目がいってしまいます。

アヤニシキ

普段でも青紫色に光っていて綺麗なのですが,
この時期嚢果(のうか)と呼ばれる胞子が入った小さな玉粒が
表面にたくさん発生してて変化が楽しめます。
たまにオレンジ色の胞子が放出されているものがあって,
見つけるとちょっぴりテンション上がります。

 

May 7, 2018

春のハナダイ祭り@坊津

ハナゴンベとコウリンハナダイが定番ネタという
何とも贅沢な坊津。

しかし,その他にもいろんな種類のハナダイが見つかります。

スミレナガハナダイ(メス)

カシワハナダイyg

カシワハナダイ(もっとチビ)

ナガハナダイyg

ベニハナダイ(メス)

ベニハナダイ(若オス)

ほかにも
フタイロハナゴイやアカオビハナダイなど
なんでもいるよ,坊津。

 

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