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Jun 18, 2014

表の顔と裏の顔@辰ノ口

浅場をゆっくり移動している途中,奥様が砂の上を指さして合図しました。
何やらカサコソと動く小さな物体。ずんぐりとした胴体に長いハサミ脚。
見てみたかったコブシガニの仲間です。

 

コブシガニモドキ

コブシガニモドキ

コブシガニ科コブシガニモドキ属


NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 18) / ISO 100

 

甲羅の幅は10mmほど。よく見つけたねと言うと,奥様は,
「目が合ってお互いにはっとした。」そうな。
某敏腕ガイドさんも「生き物と目が合う」とおっしゃっていたそうですから,
生き物を見つけるのがうまい人は,何かしら卓越したものがあるのでしょう。

かわいい体格に似つかわしくなく,意外にいかめしい顔つきです。例えるならブルドッグ?
トムとジェリーに出てくる怖い犬のキャラクターを思い出してしまいました。

写真に撮っているとすたこらと逃げ出してしまいます。
カニなのに横歩きでなく,前向きのまま前進していきます。
その後ろ姿を撮影してみると・・・

 

コブシガニモドキ


NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 18) / ISO 100

甲羅の背中の部分に何やらおどけた表情のおじさんの顔が!!
表側のいかめしい面構えとのギャップに思わず笑いがこみあげました

 

Jun 15, 2014

執拗に追う@辰ノ口

先週に引き続き,
長崎・辰ノ口へと潜りに行きました。

コクテンベンケイハゼの姿を
久しぶりにじっくりと拝みました。
しかし,岩が邪魔をして
私たちのハウジングでは,
適度な射程距離に近寄れません。
さらにはベラが四六時中ウロウロしていて
警戒してすぐに穴の中に隠れてしまいます。
かろうじて撮影した写真も
背中からのショットで到底満足できず。
また次の機会に再チャレンジです。

コクテンベンケイハゼ


NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 /露光量1/125 秒 (f / 13) / ISO 100

そして,いまだ懲りずにビイドロカクレエビ。
今回は浮遊体3連発です。

ビイドロカクレエビ


NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 /露光量1/125 秒 (f / 10) / ISO 100

正面顔。奥様が蚊みたいと言ってました。

 



NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 /露光量1/125 秒 (f / 18) / ISO 100

定番の横姿。


NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 /露光量1/125 秒 (f / 10) / ISO 100

砂地が背景なので地味さからは抜け出せませんが,
ビイドロのポージングで少しは変化がでたかなと・・・。

ところで,
ビイドロカクレエビって,
特に何かに隠れているわけじゃなくて,
いつもフラフラと逃げ回っているだけなのに,
カクレエビとはこれいかに。

奥様曰く「砂泥地に隠れているんじゃない?」

なるほど。それで,「ビイ泥隠れエビ」ね。
なんちて。お粗末でした。

 

Jun 11, 2014

彷徨うガラス細工@辰ノ口

かつて,探しても探しても見つけきれず,
本当に居るのかとさえ勘ぐってしまった,
ビイドロカクレエビ。

出会いの経緯は過去のブログを参照ください。
→「辰ノ口特産 ビイドロカクレエビ

今となっては,行くところに行けば,
100%見つけられる,というか,
あっちにもこっちにもやたらといるので,
探す必要もないということがわかりました。

ただし,簡単に見つかるということと,
簡単に撮影できるということは
等しいわけではありません。

ビイドロカクレエビはホストへの依存度が少ないので,
フラフラフラフラと彷徨い,漂います。
じっとしてくれない上に,背景が砂地になってしまうので,
せっかくの美しい姿を引き立てるような撮り方をするのが,
とっても難しいのです。

・・・と,長い前置きで懸命にハードルを下げました。

ビイドロカクレエビ

_DST3836
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 /露光量1/125 秒 (f / 16) / ISO 100

夏から秋にかけて,卵を抱えたメスが増えてくるのですが,
抱卵中の個体は遊泳脚に卵を付着させているので,
あまり動き回れなくなるらしい。
そういえば,以前,ウミエラにとまって
じっとしていた個体も抱卵中のメスでした。
ホストを絡めた写真を求めるなら
抱卵中のメスを狙うべし。

しかしながら,抱卵中の個体は生態観察的には○だけど,
繊細なガラス細工の特徴を際立たせるなら
卵をもっていない個体の方が断然いい。

うーん,やっぱり思うようにはいかないものだ。

 

Jun 10, 2014

未知なるヨコエビの世界(再び)@辰ノ口

お目当ての生き物がなかなか見つからず,
あきらめ感が漂いつつあったとき,
ふと顔をあげると,奥様が指さすヤギの先っぽに
あまりの小ささにゴミとしか思えない物体が。
ファインダー越しにのぞいてみると,
最近はまってきたあの姿。

ヨコエビの仲間
_DST3783


NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 /露光量1/125 秒 (f / 13) / ISO 100

形は志賀島で見つけたものと似ているので,
ドロノミ科ドロノミ属の一種ではないかと思います。
フレーム中央の個体のサイズでも2mmくらいですが,
その周りにさらに小さな生き物たちがわんさかといます。
どうもこの個体の子どもたちのようです。
東京湾のヨコエビガイドブックによると,
ヨコエビの仲間の子どもたちは産まれてからしばらくは,
親元を離れずに暮らしているそうです。
これが子育てと言えるかどうかはわかりませんが,
甲殻類の仲間は,ほとんどが卵を産みっぱなしで,
親と子は広い海の中で互いに出会うことがない
というのが一般的なことなので,
極めて稀な生活スタイルであると言えます。

 

ヨコエビの仲間
_DST3785


NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 /露光量1/125 秒 (f / 13) / ISO 100

よく見ると,黒やオレンジのドット柄で
こっそりおしゃれ。

 

–以下 旧ブログに投稿したものを再掲

 

志賀島でどこせん旦那がついはまって撮影したもの。
ヨコエビの仲間
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 16) / ISO 100
ヨコエビの仲間(同一個体の腹側から撮影)
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 16) / ISO 100
ヨコエビの仲間は,ワレカラなどと同じ端脚類に属します。
日本国内で300種以上が報告されているそうですが,
海の生き物の図鑑や甲殻類を紹介した図鑑にも
ほとんど掲載されていません。
素性が全く分からないので,
仕方なく,ネットで画像検索をして探していると,
こちらのページに掲載されているものに似ていました。
ヨコエビの一種(Podoserus sp.)
として紹介されています。
さらに引き続き調べていると,
なるものが東邦大学理学部の東京湾生態系研究センター
のサイトで頒布されていることがわかりました。
東邦大学理学部生命圏環境科学科2010年度4年生の
小川洋氏が卒業研究のテーマとしてヨコエビを研究し,
その成果をガイドブックの形にまとめたのだそうです。
一般にはほとんど出回っていない貴重な研究資料
私たち素人にもとても分かりやすい形で
しかも無料で公開されていることにとても感謝です。

 このガイドブックによると,
今回見つけたヨコエビの仲間は,
ドロノミ科ドロノミ属の一種の
Podoserus Brasiliensis
(ポドセルス・ブラシリエンシス)
に近いようです。

 学名にあるように,南米など南半球を中心に分布しており,
外来種の可能性があるとのこと。
体長わずか2,3mmしかない
小さな小さなヨコエビの世界を訊ねることで,
大きく広い海のつながりを改めて実感したのでした。

 

Jun 9, 2014

ひっそりと輝く@辰ノ口

年度始めの忙しさを引きずって,
なかなか潜りにいくことができずにいて,
毎晩のようにダイビングの夢を見る始末です。

どうにもこうにも潜りにいきたくて,
朝から志賀島へと向かいましたが,
運悪く不安定な天候と強い北風の影響で,
エントリー側は大きな波が打ち寄せていました。

それでも諦めきれず,急遽予定変更して
そのまま長崎辰ノ口へと行ってきました。

 

クサハゼ

_DSR2227


NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 /露光量1/125 秒 (f / 10) / ISO 100

数はたくさんいるけど,
モヤモヤしたところに棲んでいるので,
なかなか写真に撮りづらい。
こちらの動きひとつで
すぐに視界が悪くなってしまいます。

この個体は近づかせてはくれましたが,
ホバリングの高さがいまひとつ。
美しい尾びれまでおさめることは
できませんでした。

クサハゼyg

_DSR2233

NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 /露光量1/125 秒 (f / 10) / ISO 100

まだほんのちびっこです。
クリクリ目玉でこちらを見据えて
いっちょまえに踏ん張っている姿が可愛らしい。

クサハゼは,もちろんよく知られた魚ですが,
学名は Vanderhorstia sp. とあるだけで,
未だに分類はヤツシハゼ属の1種どまりです。

和名の由来を調べてみましたが,
まだよくわかりません。
草沙魚とういことでしょうか?
でも草の範疇が広すぎて,
名前からは姿を連想するのが難しいです。
陸にあがるとクサいにおいがするから?
いやいやそれはやめてほしい。

薄暗くモヤモヤした地で
ひっそりと美しく輝く姿に,
もう少しいい名前はつかなかったのかなと
いまのところちょっと残念です。

この気持ちを覆すような
納得のいく名前の由来であることを願います。

 

May 28, 2014

奥様はチビハナダイがお好き?@坊津

チビハナダイ

チビハナダイ

NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 /露光量1/125 秒 (f / 4.5) / ISO 100

 

チビハナダイはチゴハナダイやオシャレハナダイなどと同じ

イズハナダイの仲間です。

普通種ですが,体長3cmほどのちびっこサイズで

オーバーハングなどのさらに岩陰に居ることが多く

なかなか見つけようと思っても見つかるものではありません。

しかもかなりの臆病者なので,すぐに奥の方に隠れてしまい,

写真に撮るのは一苦労です。

 

このチビハナダイ

旦那は一度も自分で見つけたことがないのですが

奥様は,これまでに何度も見つけ出しています。

割と深い水深にいるので

一見薄汚れたような赤色は,彩度が奪われて

周りの環境とすっかり同化してしまいます。

いると分かっていてライトを当てれば

見分けがつくのですが

探して見つけるのは至難の技です。

 

岩の隙間にぴとっと体を寄せて,目玉をクリクリと動かしながら

こちらの様子をうかがっている様は,とても愛らしいものです。

他のハナダイの仲間に比べれば地味な魚かもしれませんが

見つけると嬉しい,見ていて楽しい,

そんな魚です。

 

 

May 24, 2014

NEW SITE OPEN!!

どこせんキャラ



どこんじょうせんすいくらぶのサイトが

新装オープンしました。

2004年から2013年まで開設していた旧サイト

FLASH主体だったため,

iphoneやipadでサポートされておらず,

自分たちが持っている携帯端末で閲覧できないという,

なんともお粗末な有様なのでした。

また,サイト更新に使用していた専用ソフトが,

MacOSの新しいバージョンに対応しないこともあって,

やむなく,新規サイトを立ち上げることにしました。

 

アドレスはこれまでと変わりなく,

http://guts-diving-club.jp

です。

 

まだコンテンツの引っ越しができていないので,

しばらくは,旧サイト旧ブログと併用です。

旧サイトや旧ブログの表示はサブメニューからも

選択できます。

 

今後ともよろしくお願いします。

 

 

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May 18, 2014

カタギのヒミツ

潮通しのよい少し深場の壁際で,
奥様がおいでおいでをして前方を指さしました。
指さす先には見慣れぬチョウチョウウオが,
3匹集まって泳いでいました。
 
コクテンカタギ
NIKON D7000-105.0 mm f/2.8 / 露光量1/125 秒 (f / 9.0) / ISO 100
落ち着いてじっとしてくれないので,
なかなか思うように写真が撮れませんでした。
コクテンカタギは,各種図鑑の解説によると,
国内では,南日本の太平洋岸,琉球列島,
小笠原諸島に分布すると書かれています。
しかし,小笠原で割と大きな群れが見られる他は,
各地で頻繁に見られるというわけではないようです。
「分布する」という範疇には,
「幼魚または成魚がたまに見られることがある」
といった例も含まれているようです。
国内では,定住して繁殖している様子を
観察できるようなエリアは数少ないようです。
エグジット後に,
「コクテンカタギがいましたよ!」と
B-POINTのりつこさんに伝えると,
「もう1年ぐらいずっといますよ」とのこと。
「なんか珍しいみたいですね」と涼しい顔でした。
やはり,恐るべし坊津。
ところで,
チョウチョウウオの仲間の中で,
「カタギ」と名のつくものが3種だけいます。
コクテンカタギとハクテンカタギとヤリカタギです。
コクテンは黒点,ハクテンは白点,ヤリは槍ということは
体の模様から見て容易に納得がいくのですが,
「カタギ」の方の名前の由来が気になります。
こんなときは,とりあえずWebで検索。
「カタギ」と聞いてまず思い浮かぶのは,
「気質」や「堅気」でしたが,
さすがにこれらは関係ありませんでした。
 
このことについては,同じように疑問を抱いた人がいて,
有名な瀬能宏博士に直接質問したのだそうです。
「カタギ」は,もともとは荷物を担ぐの意味の
「かたぐ」からきているのだそうです。
1935年,当時高知大学の蒲原稔治教授によって
「ヤリカタギ」と「コクテンカタギ」の
和名が提唱されたとき,漢字も併記されており,
それぞれ「槍擔」「黒点擔」と表記されていたそうです。
「擔」は「担」の旧字体(異体字)です。
 
後に,「コクテンカタギ」にならって,
白黒が反転した模様のチョウチョウウオに,
「ハクテンカタギ」の和名がつけられました。
 
「ヤリカタギ」は槍を担いでいるように見えるからと
やや苦しいですが,まあ言えなくもありませんが,
黒点を担ぐ,白点を担ぐというのは
いまひとつ合点がいきません。
その点について瀬能博士は,
知見に富んだ解釈をされています。
 
高知県の須崎地方では,
かつてハタタテダイのことをヤリカタギ(槍担ぎ)と
呼んでいたのだそうです。
体の後方まで長く伸びた背鰭を思い起こせば,
この呼び名は容易に合点がいきます。
やがてハタタテダイという和名が定着すると,
ヤリカタギの名前が宙に浮いてしまいました。
おそらく,蒲原教授の脳裏に
このヤリカタギという言葉が残っており,
ヤリカタギとコクテンカタギの和名を提唱するときに,
「カタギ」を元の「担ぎ」という意味ではなく,
「形木」という意味に置き変えて使ったのではないか。
しかし,何らかの手違いからか,漢字表記は
「形木」ではなく「擔」のままになってしまっていた。
というのが瀬能博士の推察でした。
 
なるほど,模様を写しとる「形木」という意味なら,
カタギ御三家の名前も俄然しっくりきます。
つまり,「カタギ」は「担ぐ」の意味の
「担ぎ(かたぎ)」が転じて,
「形木」が由来となったもの
という説が有力っぽい。
というようなことを,
得意顔で奥様に説明したところ,
しばらくの沈黙ののち,
「どうせまた長々とブログに書くっちゃろうね」
とぼそっと言われました。
はい。おっしゃるとおりでござります。

 

Jun 7, 2012

どこせんTシャツコレクション

第1作目(2007年,2009年)
第2・3作目(2010年)
第4作目(2010年)
第5作目(2011年)
6作目(2012年)
7作目(2014年)
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8作目(2017年)




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